【解説】24フレットとソープバーが特徴の低価格なサドウスキー!! | Sadowsky Metro Express MX24 MS5

SadowskyのMEから24フレット版が登場!!
Sadowskyには、
Metro Express(ME)
コストカット版――言い方を変えれば廉価版というシリーズがあります。
レギュラーモデルと言えるMetroLineの方のSadowskyは、
【Sadowsky / ML21 VJ4(MetroLine)】
↑のように40万円台が当たり前――というかSadowskyは昔からハイエンドなベースでした。
10万円台のSadowskyなんて到底考えられない!!

こうした意見を持っていた往年のベーシストも少なくないのではないでしょうか??
(僕もその1人です)
ですが、
【Sadowsky / MX24 MS5(Metro Express)】
今やSadowskyはサウンドのクオリティを落とさず10万円台を維持する時代です。
中国の工場を生産の拠点を構えることで価格を圧倒的に下げている形。
過去には、

こうした記事も僕は書いています。
今回は、
VJ4とは違うモダンなMS5をご紹介しよう!!

そんなテーマで記事を書いていきます。
良かったらベース探しの参考にしてみて下さいね。
では、本編へどうぞーっ。
Sadowsky MX24 MS5 / スペック&キーポイント
実は基本的な仕様(ウッドマテリアル / 木材等)はMX21 VJ4と大きな違いはありません。
オクメボディ、ローステッドメイプルネック、モラード指板。
この組み合わせはVJ4と同様に用いられています。
【Sadowsky / MX24 MS5(Metro Express)】
上記の木材の中で目を引くポイントはネック材のローステッドメイプルでしょう。
近年はハイクオリティなコスパモデルにも採用される――品質が高い(魅力のある)ネック材として注目を集めていますね。
ボディ材のオクメについては、

コチラでも解説していますが――マホガニーの代替材でアルダーっぽさも併せ持つ「ベースらしい」という印象のコスパ材でしょうか。
指板のモラードは=パーフェローと言った方が馴染みがあるかも知れません。
ローズウッドの代替材として近年は注目を集めています。
基本的には「クオリティを維持しつつコストカットを目指す」という方針が見て取れますよね。
当然ながらアクティブベースでSadowskyの要である2BandEQ(ブーストのみ)がキチンと搭載されています。
で、
MX21 VJ4となにが違うの……??

ココからが違いの明確な部分です。
まず、
フレット数が21フレットから24フレットに増加した
コレが大きいですね。
MX24 MS5の場合は5弦ベースなので24フレットの音域の広さをより一層に感じられます。
(余談:4弦版のMS4も公式でComing Soon《準備中》となっていますね)
1、2、3、4、5弦のすべてで21フレットより3フレット分広い音域で演奏が可能。
そういう意味で、
モダンなベースのスタイルと言えるでしょう

旧来の伝統的なフェンダーのスタイルはそもそもが20フレットですし。
そこから4フレット分も追加したスタイルは派生した「現代的」と解釈できます。
加えて、
ソープバータイプのピックアップが採用されている(サウンドが違う)
形状に関してはEMG等のピックアップをイメージして貰うと分かりやすいでしょう。
【EMG / J Set Black】
ポールピースが隠れているのが特徴ですね。
ソープバー(石けん / 正しくはBar soap)のようにつるっとした形をしています。
コレのハムバッカーっぽいサイズのピックアップがMX24 MS5には載っています。
サウンドの印象としては、
音が太く、ミッドからハイに向かって煌びやかな印象がある

歪み系も乗りやすいのでギャリッとした前衛的な音作りも可能でしょう。
旧来のトラディショナルなSadowskyとは違う味ですね。
24フレットのハイポジションに強いという傾向も併せて「目立つ!!」というサウンドの印象が強いですかね。
現代の音楽に合わせた楽器の進化だと思います。

カタログスペックの比較 / MX24 vs MX21
文面で『MS24 MS5』と『MX21 VJ4』との違いを解説して来ましたが今度はカタログスペック上の違いを比較してみましょう。
コチラがMX24 MS5で、
【Sadowsky / MX24 MS5】
コチラがMX21 VJ4の方ですね。
【Sadowsky / MX21 VJ4】
画像で見てパッと分かるのはピックアップの形の違いでしょうか。
伝統的なジャズベースタイプのピックアップ(Vintage Jazz = VJだと思います)
現代的で先進的なソープバータイプのピックアップ(Modern Style = MSでしょうか)
両者のカタログスペックを僕の方で表にして比較してみました。
コチラをどうぞ!!
Sadowsky MX24 MS5(24フレット版) | Sadowsky MX21 VJ4(21フレット版) |
---|---|
市場価格:144900円 | 市場価格:120000円 |
ボディ材:Okoume | ボディ材:Okoume |
ネック材:Roasted Maple | ネック材:Roasted Maple |
指板材:Morado | 指板材:Roasted Maple or Morado |
フレット数:24フレット | フレット数:21フレット |
P.U:Sadowsky Soapbar pickup in modern position | P.U:Passive hum-cancelling Sadowsky J-Style |
やはり仕様の中でも明確な違いはフレット数とピックアップの点に尽きると思います。
ソレ以外の仕様に関しては瓜二つ――(表記上での)違いは基本的にないでしょう。
その上で、
なら、どういった基準で両者を選べば良いんだい??

こう問われたとしたら、
【Question】
① Fender系のジャズベースを求める? / Yes or No
② 汎用性が欲しい? / Yes or No
③ アグレッシブなスタイルで攻める? / Yes or No
この質問の①と②がYESなら僕的にはVJ4(Vintage Jazz)の方が良いと思います。
上記の2つがNOな上で③がYESならMS5が候補に挙がると思いますね。
オールラウンドで汎用的な活躍が望めるのはFenderライクなジャズベースを継承したVJで間違いないです。
ハッキリ言ってしまうと、
無難なのはSadowsky MX21 VJ4の方だと思います

ただ、
僕は(私は)バリッとしたサウンドでベースを攻めたいのです!!

こういった方にはMS5は大いにアリだと思います。
MS5は特に中高音域の明瞭さ――顕著なのはスラップのプルとかでしょうか。
バチンッと弾けるようなサウンドが魅力であり個性です。
ベーシストとして存在感を示したい方には特におすすめですね。
プレイスタイルに合わせた選択をしてみて下さい。
参考にどうぞっ!!
まとめ
いかがでしょうか?
今回は「Sadowsky Metro Express MX24 MS5」をテーマに記事を書いてみました。
万人受けというよりは個性派という印象を受けるベースですが確実に良い1本の1つに違いはありません。
VJ4↓にせよ、
5弦版のVJ5↓にせよ、
総じて受ける印象は、
Sadowskyというトップブランドが10万円台で買えてしまうという脅威

ベーシストの中でも強い憧れを持つ人々が多いSadowskyという独自のサウンド。
(ブーストのみの2BandEQが決め手でミソですよね)
総じてSadowskyサウンドと評されるほどの魅力をこの価格帯でも保持しています。
10万円台で良いアクティブベースが欲しいとなった時には第一候補にして良いでしょう。
参考にしてみて下さいね。
ご精読ありがとうございましたっ。
ではではー!!