【解説】ベースのスラップの左手ミュートのやり方 | ゴーストノートでも使います

余弦を鳴らさないように / 音数の稼ぎにも
右手でミュートをするのは比較的に簡単だと思います。
右手の親指やピッキングの指を弾かずに弦に乗せるだけですからね。
難しいことはありません。
ただ、
左手でミュート……??

こうなるとちょっとコツが要るかなーっと個人的には思っています。
やや右手のミュートよりも難易度は高めですし。
ただ、
コレを知っておくと余弦の無駄な鳴りを抑えられる

こういった意味でも重要度は高いですね。
他にも、
スラップ時の(ゴーストノートで)音数稼ぎに使うこともできる!!

こっちの側面でもメリットがあります。
知っておいて損はないでしょう。
詳しく解説して行きます。
左手で弦に触れる or あるいは叩き付ける
(スラップ時の)左手のミュートは機構自体はシンプルなのです。
以下の画像を見てみましょう。
僕は開放弦と合わせて使うことが多いのでこのパターンで解説します。
【① 音を鳴らす / 開放弦を弾く】

今回のケースでは4弦開放を鳴らすことにしました。
そして、
【② 左手で弦に触れる / ミュートをする】

開放弦を鳴らす為に開いていた左手をパッと閉じて弦に触れます。
(左手ミュートの場合は左手を弦に叩き付けないようにしてみて下さい)
コレだけです。
右手で鳴らす → 左手で弦に触れてミュートする
シンプルですね。
ただ、意外と慣れていないとこの組み合わせがサッと出てこないものです。
間に組み込むことでリズム感が狂っちゃうことも最初の内はあるでしょう。
(右手と左手で意図して別の動作をしようとすると困っちゃうアレですね)
左手でパッと開いて、

右指で開放弦を鳴らす。
そして、

左手をサッと優しく閉じて音を止める。
この組み合わせを徹底して繰り返してみて下さい。
開放弦のサウンドが頻出するタイプのスラップフレーズではこの左手ミュートは必須です。
開放→左手ミュート(orゴーストノート)→サム→プル→サム→プル

こんな感じの使い方ができますね。
上記で「orゴーストノート」と書いていますが、

この左手を閉じる動作をカチッと弦に叩き付ける形にすることで音数を稼ぐことができます。
要するに左手1本でゴーストノートを1発鳴らせる訳ですね。
右手のピッキング以外でもゴーストが稼げるので手数を増やすことも可能です。
こうした奏法の応用で、

人差し指で弦を押弦して鳴らしつつ、

左手の残った中指・薬指・小指を使って弦に叩き付けることで左手ゴーストノートを鳴らすこともできます。
4弦5フレット→左手ゴーストノート→サム→プル→サム→プル

こんな感じで開放弦以外の押弦でも応用が可能です。
(基本は開放弦での採用が多い印象ですが)
使いどころは多岐に渡りますからね。
実用性は十二分にあります。
色々試しつつ習得をしてみて下さい。
余談:ちなみに
同じ「開放弦→左手ゴーストノート(あるいはミュート)」というケースでも、
人差し指は弾かない弦に残しておいて中指・薬指・小指で叩く(触る)

というパターンが(プロレベルのベーシストの場合だと)多いと思います。
コレに関しては、
① 余弦が鳴らないように人差し指を残しておく
② 次のフレーズに移行しやすい
③ 中指・薬指・小指で十分にゴーストノートが鳴らせる(ミュートも完璧)
という前提があって成り立つ技術ですね。
画像で言うと以下の形でしょうか。
【① 左手人差し指は3弦・2弦・1弦に触れておく / 4弦開放を右手で鳴らす】

【② 左手中指・薬指・小指で弦を触る(ゴーストノートなら叩き付ける)】

ただ、
手の動かし方に慣れていないと少し難しいかな~……??

と、思う訳でして今回はこの形を取っています。
将来的にハイレベルを目指すつもりなら人差し指を残す形から入ってもOKだと思いますよ。
僕は、
バァーンと開放している感じが欲しい!!

そう思う派なので開放の時はズバーッと左手を開いちゃうタイプです 笑
合理的なのは左手人差し指を残して左手中指・薬指・小指を使う方法で間違いないですよ。
お好きな方を選択してみて下さいね。
実用例 / 動画アリ
実際に僕の方でスラップ(+ロータリー奏法)と組み合わせた応用を録っています。
(動画で言うと後半の方ですね)
先ほども例に挙げたように、
サム(開放)→左手ミュート→サム(ゴースト)→プル(〃)→サム(〃)→プル(〃)

こういった組み合わせを動画の中では使っています。
スラップ奏法の場合には右手のミュートが甘くなる場面も構造上多くなりますね。
なので、左手ミュートは必須級の技術と言えます。
パキパキッとスラップをしても左手ミュートがしっかりしていれば余弦は鳴りません。
キチッと弦に触れておくこと。
コレを大事にしてみて下さい。
なお、
動画の左手ミュートの部分を叩き付ければゴーストノートになる

コレも同時に覚えておくと良いでしょう。
鳴らしたいのか鳴らしたくないのか――。
フレーズ次第で決めるようにしてみて下さい。
アレンジ的な要素の1つになると思います。

まとめ
いかがでしょうか?
今回は「ベースのスラップの左手ミュートのやり方」というテーマで記事を書いてみました。
テクニック自体は難しくないのですが、
流れ(手クセ)に組み込むのには時間が掛かるかもー??

という印象ですね。
ですが、技術の引き出しという意味で役に立つことは間違いないです。
ミュートは大事!!
ゴーストノートも当然です。
参考にしてみて下さいね。
ご精読ありがとうございましたっ。
ではではー!!