【解説】小説の書き方 作法や注意点 | 一段空けから細かいルールまで解説します
小説の作法はマナーみたいなもの
小説を書く上で必要なルールがあります。
例えば――
・行の頭は一字分下げる
・「!」や「?」の後には空白を一字分入れる
・「……」「――」←は…(―)を二つ重ねて……(――)にする
などなど細かいルールです。
1つ1つの作法はさほど難しくはありません。
web小説の中にはこうしたルールを知らずに書いている方も少なくない印象です。
「書きたい!」という気持ちが先行してしまって勢いで書いた結果と言えるでしょう。
ですが、読者の方からご指摘を受けることもあります。
小説を書く上で定められたルールは守っておいて損はありません。
書籍化するに当たって「作法を知っておく」ということはとても大事です。
是非、参考にして下さいね。
まずは例題を見てみましょう
小説を書く上で必要なルールを意識しつつ以下の文章を書いてみました。
推敲もせず思いつきで書いただけなので文章のクオリティは無視して下さい――。
こんな感じです。
僕は今日もこの世界を生きている。
貴女がいないこの世界をたった一人で――。そう。悲しい気持ちを抱えながらも前を向いて歩かなければならない。
「でもさ。――今日くらいは。貴女に捧げてもいいだろう?」
今日は貴女がこの世を去った日だ。僕は今もそれを忘れられない。だとしても僕の日常は回っていくし、立ち止まれば世界に置いて行かれるだろう。
理不尽か? 不条理か? 残酷か? そう思う気持ちはある。
僕は貴女が眠っている墓の石を静かに眺めた。
この場所は変わらない。豊かな木々に囲まれて、優しい風が吹き抜ける、そんな穏やかな時間だけが流れる。
眠るには良い場所だろう?
「まあ。彼女は『余計なことを――』とか言うと思うけどね。そういう人だし」
笑みを零す。
僕が落とした言葉に返答はない。
それでも、今、僕の心はとても晴れやかであった。
この文章の中で
・行の頭は一字分空白を開ける
・小説は縦書きが基本なので漢数字を使う(1人 → 一人)
・「……」「――」←は…(―)を二つ重ねて……(――)にする
・「」←を使う時は行頭空白が不要。末尾の句点→「。」も不要
・「!」や「?」などの感嘆符の後は一字分空白を開ける
・「」←の台詞の中でもう一回カッコを使う時は『』←などで対応する
という基本的なルールを意識しました。
その上で
・分かりやすい文章で
・過度に長い文章を避けて
・文章の末尾を同じ言葉で終えないように(~だった。~だった。~だった。)
ということを意識しながら文章を書いています。
これは小説に限らずブログの記事も同様ですね。
ブログの場合は行頭一字開けが逆効果(見づらくなる)なので開けないのが主流です。
良くない例はこんな感じでしょうか?
僕はこの機材を使うのが良いと思いました。
価格も安くてとても便利だと思いました。
使ってみて損はないと思いました。
流石にこれは極端な例ですけどね 笑
文章の〆方は常に変えつつ同じ言い回しをなるべく使わないように注意すると良いでしょう。
説明っぽくない生きた文章が書けると思います。
意識してみて下さいね。
本として形になった書籍を読んでみましょう
web小説などは基本的に個人が1人で掲載している作品です。
作者の方によってルールの網羅や理解度は大きく異なります。
ルールを理解していて気をつけていてもミスをしてしまうこともありますよね。
そういう意味では実際に書籍化した(編集者の目が入った)作品を読むのが1番です。
併せて指南書系の本も読んでおいて損はないと思います。
過剰に知識で武装をする必要はありませんが右も左も分からない場合には特に有効な手段でしょう。
詳しくは各種記事にてまとめてあります。
参考にして下さいね。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は僕の実例を提示しつつ「小説の書き方の作法」についてまとめてみました。
・行の頭は一字分空白を開ける
・小説は縦書きが基本なので漢数字を使う(1人 → 一人)
・「……」「――」←は…(―)を二つ重ねて……(――)にする
・「」←を使う時は行頭空白が不要。末尾の句点→「。」も不要
・「!」や「?」などの感嘆符の後は一字分空白を開ける
・「」←の台詞の中でもう一回カッコを使う時は『』←などで対応する
小説を書く上で上記のルールを守るだけでも読まれやすくなるでしょう。
守っておいて損はない大切な作法です。
是非、ご自分でも実践してみて下さいね。
ご精読ありがとうございましたっ。
ではでは~!!