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【解説】小説の書き方#3 ~ 執筆実践編 / 初稿 ~ | 初心者向けに「書ける!」を目指します

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初稿とは?

初稿とは読んで字の如く「最初の原稿」という意味です。

小説は基本的に

・初稿

・推敲 or 改稿(複数回)

・決定稿(完成)

というように何度も調整を繰り返すもの。

初稿でそのまま決定稿として出版したという例は――聞いたことがないですね。

プロ・アマ問わずに初稿はそこそこに粗が目立つもの。

プロ作家の方でさえ初稿は見るに堪えないもの――ということも往々にしてあるそうです。

なので初稿の段階で「酷い出来だなぁ~……」と絶望する必要はありません。

等しく誰でもそのような原稿だと思えば良いかと。

まずは1本目の原稿を完成させましょう。

そのために必要な要素は「勢い」です。

実際に書いてみよう

執筆する上で弊害となるのは「頭でっかちになってしまうこと」でしょう。

もちろん執筆においてリサーチや知識量は大切なこと。

しかし完璧を求めるあまりに一向に執筆が進まないのでは本末転倒と言えるでしょう。

何処かで見切りを付けて前へ進まないといけない。

プロットを練ったら後はよそ見をせずに執筆に向かいましょう。

致命的な矛盾などがない限りは――特に初心者の方は――衝動赴くままに勢いで書き切ることをおすすめします。

プロットの段階で決めた

・タイトル

・概略

・舞台

・メインテーマ

・登場人物

・シナリオ(始点~終点まで)

この要素をキッチリ自分の中でまずは1作品として吐き出すのです。

完成させないことには良いも悪いもありません。

経験にも糧にもなりにくい。

過去、僕自身は1作品目を書き上げた段階で自分の成長を強く実感できました。

・自分の世界観を表現できた

・完成まで諦めずに努力を重ねた

・形がなかったその空想に実体を与えた

自分が思った以上に達成感は大きかったもの。

得られたものは本当に大きいものでした

まずは1作品(初稿)を完成させましょう。

どんな形でも構いません。

上手くなくても構わない。

初心者の方なら当然のことです。

その思考を念頭に執筆を続けて下さいね。

理想は勢いに任せてが~ッと書き切っちゃうこと。

最初から最後までモチベーションが途切れずに書き切れたのならそれは1種の才能です。

大いに誇って下さいね。

執筆に詰まる理由は?

どう頑張っても執筆が進まずに止まってしまった――。

そういう状況の際に考えられるのは

・プロットの構築が不十分であった

・作品に必要なリサーチが不足していた

・キャラクターの存在が不鮮明であった

という理由が挙げられるでしょう。

こうなった場合にはどうすれば良いでしょうか?

執筆に慣れてきた方――公募などを目指す経験を重ねたプロ志向の方――にはボツにするという選択肢もアリかも知れません。

ですが

勉強だと思って可能性を信じて書き切ってみる

これも大切な選択肢の1つだと僕は思います。

先ほども書いたように書き切ってみないと良いも悪いも分からないからですね。

ちなみに――

・プロットの構築に後から手を加える

・情報が足りないので後から追加する

・キャラクターが弱いので設定を後から追加する

というのは要注意です。

特に執筆中のプロットの再構築はと~っても危ない。

警戒を重ねながら行う必要があるでしょう。

プロットを後から追加したことでストーリーに矛盾や破綻が生まれてしまう。

最悪の場合、収拾が付かなくなって筆を折るという理由の要因になってしまいます。

悲しいことですよね。

情報やキャラクターに対するテコ入れにも大なり小なり同様の危険を伴います。

プロットの段階である程度の納得を持って執筆をしたいところですね。

もちろん100点は無理という前提で。

いち創作者の独り言として参考にして頂けたら幸いです。

初稿の段階で目指す点数は?

前回の記事#2と同様にこの段階でも100点は目指しません。

(と言うか100点はどの段階でも無理なので極めて良いものを作るという意識で良いでしょう)

では何点を目指すのか?

初稿で目指す全体の点数はそれこそ40点~50点ほどで良いのではと思います。

なんなら30点でも良いかも知れない。

その低めの点数を上げるための作業が推敲(あるいは改稿)ですからね。

誰だって高くても初稿は50点~60点くらいではないでしょうか?

そのくらいの点数だからこそ良いものを提供するために推敲を頑張る。

そういうものだと僕は解釈しています。

推敲――あるいは書いた初稿に納得できない場合は改稿することになるでしょう。

その作業はとても重要です。

初稿の段階では無理に高い点数を取りに行く必要はありません。

推敲の数を重ねて良い点数を取りに行きましょう。

そのくらいの気概で初稿は書いて良いと思っています。

まとめ

いかがでしょうか?

今回は小説を書く手順として「執筆実践・初稿」の解説を行いました。

初稿は総評30点~50点で問題ありません。

1連の流れを経て初稿という1本を完成させた――これが重要です。

不出来でも構わない。

無作法でもこの段階では良いでしょう。

あるいは用途――公開の有無などによっては初稿を決定稿としても良いかも知れません。

創作の在り方は人それぞれ。

答えはありません。

その点を念頭に置いて参考にして頂けたらと思います。

ではでは、また次の記事でお会いしましょう。

【解説】小説の書き方#4 ~ 執筆実践編 / 推敲 ~

↑次記事#4です

【解説】小説の書き方#2 ~ ストーリー&プロット編 ~

↑前記事はコチラ

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ABOUT ME
MaSu GAR
MaSu GAR
小説家&ベーシスト
web小説家歴6年。ベーシスト歴15年。近年は本腰を入れてコンテストや公募に挑戦中。ソロベーシストとしてYouTubeでも活動している。『継続力』こそが最大の強み。
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