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【解説】メッセージ主導の小説の書き方 | テーマから世界観を作り出そう

ましゅ / MaSu GAR
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メッセージ主導の小説とは??

メッセージ主導の小説という言葉は特に僕も聞き及んだことはありません。

僕が勝手にそう名付けているものなので。

要するに、

メッセージ性があってそこを軸に小説を作り込んでいく

という作品のことを指す――そう解釈をして下さい。

トレンド主導の作品と分ける形で僕はこの言葉をよく使っています。

僕はどっちかと言えばメッセージ主導の小説を書く人間です。

・社会風刺的な作品

・人間模様

・メリーバッドエンド的なエンディング(解釈次第で幅が広がる)

こういった作品を主としている者ですので。

メッセージ性から作品を作る術は心得ています。

是非、参考にしてみて下さいね。

(前提)基本的な小説の書き方は?

コチラに関しては過去の記事で僕が既に解説してあります。

こんな感じですね。

初期の文章なので拙いですがそこはご勘弁を(需要があればリライトする予定です)

基本的な構成は単純でして、

・プロット / キャラクター / ストーリー制作

・初稿

・推敲(改稿)

・投稿

と、言った感じです。

この部分は基本とも言えますし作家さんの個性によって変動するもの。

上記の記事はあくまでも僕の個人的な手法の1つに過ぎません。

参考程度にお願いします。

メッセージを決めよう / 派生してストーリーへ

メッセージ主導の小説ですからメッセージがないことには始まりません。

常日頃から思うこと――心で疑問に思うこと、謎、なんでも良いです。

・人生の末にある答えはなにか?

・どうして人は生きるのか?

・人は1人で生きていけるのか?

・社会性とは?

・天才とは?

こんな感じで小説の主軸となるメッセージをご自分の意思で決めてみて下さい。

ご自分の中で、

「この問題に対して(作者は)こう思うよ」

という気持ちを作品に対して込めるのです。

僕の場合だと、

「皆と同じことができないのは恥じゃない。個性だよ」

というメッセージで小説を書いたこともありますね。

ソレを伝えるためにはどうするのか??

こう考えると自然と物語の形が決まってくると思います。

① 一般的な生き方に馴染めない主人公を登場させる

② 訳ありなヒロインを登場させる

③ ヒロインは弱い立場だった

④ 彼女を守るために主人公は立ち上がる

⑤ 常識的な世界が主人公の行動を邪魔してくる

⑥ 彼が最後に導き出す答えは??

こうやって自分の中に思うメッセージに色を付けていく。

ソレだけでも十分にストーリーラインが作れるのです。

上の例で言えば、

⑥ 彼が最後に導き出す答えは??

の部分が、作者の貴方(僕)が持つメッセージになるでしょう。

「正しい」という形だけが正答ではありません。

「誤ったこと」を小説で伝えることで「悲劇の末路を伝える」という点にも繋がります。

ハッピーエンドも良い。

ビターエンドも良い。

バッドエンドも目的があるならソレも良い。

(不用意なバッドエンドは読者の方から超絶バッシングを喰らう恐れがあるのでご注意を)

どう扱うかは作者である貴方の手腕です。

作品を通じてなにを伝えたいのか??

そこを主軸に置いて作品作りをしていく――。

コレがメッセージ主導の作品の作り方です。

是非、参考にしてみて下さい。

メッセージ主導の小説 / メリット

メッセージ主導の小説の最大もメリットは「読者の方と感性を共有できる」ということ。

大きな枠組みで言うと仲間ができる感覚に近いですかね。

・とっても感動しました!! / ハッピーエンド

・こういう終わり方も好きです。彼らの行く先に光があるように / ビターエンド

・自分たちもこういう作品から学ばなければいけない / バッドエンド

まぁ、実際にこう思っていても声に出してくれる読者の方々って実に少ないです。

(僕も含めて心の内にとどめてしまう方がほとんどですので)

そういう影響を与えている――という気持ちを持って作品を作るととても楽しいですよ。

自分の中のメッセージを形にする。

そして、そのメッセージで人に刺激を与える。

自己表現も立派な小説を書く動機の1つでしょう。

こういった楽しみ方もできると思います。

メッセージ主導の小説 / デメリット

メッセージ主導の小説最大のデメリットは「トレンドに逆行しがち」という点。

ご自分の気持ちがトレンドに沿っている分には問題ないのです。

ですが、シリアス系は特に扱いが難しい。

皆、小説を読む動機として「エンタメ」を求めていますからね。

なので、メッセージ主導の小説は基本的に仕事として成立しづらいという点があるかと。

前提として、

・相当な完成度 / 緻密な設定 / 伏線を伴ったストーリー

・時代に則した売れる見込み

・拡散性 / 作者の方の知名度

コレがないと中々書籍として出すのは難しいのではないかと。

僕も含めてメッセージ主導の作品は「自分の自由に書く」という性質が否めません。

そういうタイプの作品の書き方ですからね。

仕方の無いことかな~っと思いますよ。

そこは理解した上でメッセージ主導の小説に取り組んでみて下さいね。

(書籍化を積極的に狙うならトレンド系の小説を書くのをおすすめします)

まとめ

いかがでしょうか?

今回は「メッセージ主導の小説の書き方」というテーマで記事を書いてみました。

書き方として、

メッセージ性を先に置いてそこを軸に小説を作っていく

という手法になります。

メリットは「感覚を共有できる仲間ができる」という点。

デメリットは「トレンド系と比べて書籍化の可能性が低い」という点でしょうか。

僕の個人的な考えとして、

小説は自分の心から生み出される物語

という信念があるのでメッセージ主導の性質が僕に合っているかなと。

そうは言っても「プロになりたい!!」という気持ちも嘘では無い。

なので、そろそろトレンド系も書けるようになりたいなと思う次第です。

小説の執筆を長くメッセージ性に捧げた僕のいち意見として参考にしてみて下さいね。

ご精読ありがとうございましたっ。

ではではー!!

ABOUT ME
MaSu GAR
MaSu GAR
小説家&ベーシスト
web小説家歴6年。ベーシスト歴15年。近年は本腰を入れてコンテストや公募に挑戦中。ソロベーシストとしてYouTubeでも活動している。『継続力』こそが最大の強み。
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