【解説】安い上にクリーンでソツがないプレベ | Markbass MB YELLOW PB MAK-B/YEPB4
プレベのエントリーモデル / 新しい選択肢
Markbassと言えば「アンプ!!」というイメージが強いのではないでしょうか??
元々は2001年に創設されたベースアンプ・ブランドですからね。
【Markbass / MINI CMD 121 P V MAK-MC121P/5】
高品質なハイエンドのアンプを世に出している有名なアンプメーカーです。
愛用しているプロのアーティストも多いですよね。
そんなマークベースですが最近はベース本体にも力を入れ始めている印象です。
今回ご紹介する1本もそんな中の製品――中でもコスパに優れた素晴らしいベースですよ。
【Markbass MB YELLOW PB MAK-B/YEPB4】
プレシジョンベースとして持っていて欲しい要素をしっかり持つヴィンテージ系をリスペクトしたモデルですね。
詳しく解説して行きましょう。
仕様 / Markbass MB YELLOW PB MAK-B/YEPB4
名前にあるようにイエローが特に映えるベースですよね。
マークベースと言えばイメージ的に黒と黄色が強い感じでしょうか。
(黒いアンプのキャビネットに黄色いMarkbassのロゴが印象として強いのでしょうね)
【Markbass MB YELLOW PB MAK-B/YEPB4】
一目見て「マークベースだ!!」と分かりそうなインパクトが良いですね。
ボディ材はポプラを使用。
ポプラはアルダーに近い性質を持ちますね。
ネック材は定番のメイプル。
指板材はローレルという材を使用しています。
ローレルは簡単に言ってしまえばローズウッドの代替材ですね。
価格を抑える意図で用いられることも多いです。
こうしたすべての要素を見ると、
価格を抑える為の努力が随所に見て取れるなぁ
という印象でしょうか。
代替材を使用しつつもクオリティを下げないように材をしっかり選んでいる。
アルダーに近いポプラ。
定番のメイプル。
ローズウッドの代替材としてローレル。
アルダー+メイプル+ローズウッドという王道の組み合わせに限りなく近づける。
そういった意図がとても強く感じられて好感触です。
ピックアップに関してはプレベらしいスプリットコイルピックアップを使用。
サウンド面は、
プレベの感覚を持ちつつクリアなトーンが強いかな??
という印象。
プレベらしい縁の下の力持ち感を保ちつつ前に出ることも可能でしょう。
スラップでも綺麗に音が抜けるかな~っと僕は思いました。
中々に好感触ですよ。
Squierのベースと仕様を比較をしてみよう
この価格帯のプレベは比較的選択肢が少ない傾向にあります。
(エントリーモデルの1本目は基本的にジャズベースが好まれるからですね)
そうした中で僕が有力視するベースにSquierがあります。
最大手のFender社が公式で抱える廉価版のブランドですね。
今回は比較対象として廉価版の最上位であるClassic Vibe 70s Precision Bassを持ってきてみました。
【Squier by Fender Classic Vibe 70s Precision Bass】
【Markbass MB YELLOW PB MAK-B/YEPB4】
双方共に価格帯を考慮すれば素晴らしい完成度なので比較にはもってこいかと思います。
両者のスペックを持ってきて表を作成してみました。
コチラをどうぞっ。
Markbass / MB YELLOW PB MAK-B/YEPB4 | Squier by Fender / Classic Vibe 70s Precision Bass |
---|---|
市場価格 / 56100円~ | 市場価格 / 61600円~ |
ボディ材 / ポプラ | ボディ材 / ナトー |
ネック材 / メイプル | ネック材 / メイプル |
指板材 / ローレル | 指板材 / メイプル |
Pickup / P split-coil | Pickup / Fender Designed Alnico Split-Coil |
Controls / VOL/TONE (passive) | Controls / Master Volume, Master Tone |
こうしてザッと見ると価格が違うこととは別に各種材が違うという点もありますね。
個人的に、
・MB YELLOW PB = 60年代の落ち着いた印象を追求したスタイル
・Classic Vibe 70s = 70年代の明るい印象を追求したスタイル
だと思っています。
メイプル指板はキレがある印象ですしローレル(ローズウッド系)は深みがある。
こんなイメージも手伝っているかな~っと。
ビジュアル的にも違いは見て取れますよね。
60年代(ドットインレイ)のMB YELLOW PB。
70年代(ブロックインレイ)のClassic Vibe 70s。
(実際は当時のFender製プレベにもブロックインレイのスタイルはオーダー品以外はなかったようですが)
60年代風のプレベが欲しい場合にはMB YELLOW PBは良いでしょうし。
70年代っぽい個性が欲しい場合にはClassic Vibe 70sが候補に挙がります。
最終的には好みの問題になりますね。
基本的にこの価格帯ならどちらを選んでもOKなクオリティだと思いますよ。
大手メーカーが展開しているという事実は強みと言えましょう。
参考にしてみて下さいな。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は「Markbass MB YELLOW PB MAK-B/YEPB4」をテーマに記事を書いてみました。
5万円台という脅威の価格とクオリティを持ったトラディショナルなプレベですね。
特別に尖った要素はない。
しかし、プレシジョンベースにおいてはその部分こそがとても重要なのです。
プレベの正義はシンプル・イズ・ザ・ベスト。
この辺りはハイエンド系でも変わらないと思いますよ。
是非、参考にどうぞ~です。
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ご精読ありがとうございましたっ。
ではではー!!