【解説】ジャズベース60年代と70年代の違いは? | 木材 ポジションマーク ピックアップ
ジャズベースには60年代と70年代がある
ジャズベースの歴史を作ったFenderには60年代と70年代という棲み分け的特徴があります。
60年代を再現(リイシュー)したベースとしては、
Fender USA American Vintageの1966でしょうか。
1966年のジャズベースを再現した1本ですね。
逆に70年代のリイシューしたベースとしては、
Fender Made in Japanの70年代モチーフが手に取りやすいでしょう。
商品画像を見て貰うと分かるように外観から結構違いがあるのです。
・木材の傾向
・ポシションマーク
・リアピックアップの位置
こうした違いから「音の違い」も少なからずあるもの。
是非、本記事を参考にしてみて下さいね。
60年代の特徴
60年代のジャズベースの特徴として木材の傾向が挙げられます。
具体的には、
・アルダーボディ
・メイプルネック
・ローズウッド指板
この現代でも定番と言われる木材の組み合わせが60年代の特徴です。
また、ポジションマークの違いもあります。
60年代のジャズベース、あるいは、60年代風のジャズベースはドットインレイです。
白い丸の部分がドットインレイですね。
ピックアップの位置は世間で言われている基準の位置です。
世の中の大半の基準が60年代の位置を軸にしている。
そんな世間の基準とも言える木材・ピックアップから出る音の特徴は、
太く深みのある音
こんな感じかと思います。
ちなみに、
上記の1本は1966年製のFender Jazz Bass(ヴィンテージ)です。
イケベ楽器での売価は脅威の1980000円。
ヤバいですよね 笑
この年代のヴィンテージはお値段がぶっ飛んでいるというのも特徴の1つかと。
参考までにどうぞ。
70年代の特徴
70年代のジャズベースにも木材に特徴が挙げられます。
具体的に言うと、
・アッシュボディ(アルダー材の個体もアリ)
・メイプルネック
・メイプル指板(ローズ指板の個体もアリ)
こうした木材の組み合わせが使われ始めたのが70年代ですね。
ポジションマークも非常に特徴的。
70年代のジャズベースを印象づけるブロックインレイの登場です。
個人的にこのブロックインレイが最高にクールでカッコいい。
また、バインディングというネックの縁飾りも付いています(保護の意味もありますね)
コレも印象的ですね。
そして、音の要とも言えるピックアップですが
リアピックアップがブリッジ寄りに1センチほど近付いている
コレが本当に70年代を象徴する最大の要因かと思います。
リアが後ろ側に寄るということで、
バキッとした硬い音がする
という特徴がありますね。
個人的に70年代のジャズベースはスラップと特に相性が良いと思っています。
マーカス・ミラーがFenderの70年代のジャズベースを愛用している。
この印象も特に強いでしょうか。
キレが良くて抜けが良い。
そんなベースが欲しい方は70年代を選ぶと良いでしょう。
ちなみに、
上記の1本は1978年製のFender Jazz Bass(ヴィンテージ)です。
イケベ楽器で売価は440000円。
ヴィンテージにしてはまだ安価なのが70年代の特徴ですね(十分にお高いけど!笑)
もちろん今後の経年によって価格は上昇していくことでしょう。
価格の参考にしてみて下さいね。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は「ジャズベースの60年代と70年代の違い」をテーマに記事を書いてみました。
60年代は
・アルダーボディ+メイプルネック+ローズウッド指板
・ドットインレイ
・ピックアップの位置の基準になっている
70年代は
・アッシュボディ+メイプルネック+メイプル指板 / 60年代スタイルも混在
・ブロックインレイ
・ピックアップのリア側がブリッジ側に1センチほど寄っている
こういった違いがあります。
60年代は深みのある太い音。
70年代はバキッとした抜けの良い硬い音。
こうした傾向がある――という点を覚えておいて貰えると良いでしょう。
1つの意見として参考にしてみて下さいね。
ご精読ありがとうございましたっ。
ではではー!!