【解説】アッシュボディの特徴 | 重たいながらも低音域と高音域に優れた良材
アッシュボディはボディ材の代表格の1つ
世の中で用いられる楽器用木材は本当に多岐に渡ります。
アルダー・アッシュ・バスウッド――マホガニー・ポプラ・ナトー・メイプル――……。
挙げるとキリがないですね。
そんな中でも「アッシュ」はベースのボディとして代表格と呼べる一種です。
僕の中のイメージでは
・Fender70年代ジャズベースのボディ材として
・70年代に強く影響を受けたジャズベースタイプのボディ材として
現代でもよく用いられる印象ですね。
アッシュ材は供給不足に伴う価格高騰により楽器業界でも少なくない影響を受けています。
アッシュに限らずローズウッドなど木材は枯渇問題に直面しやすい印象。
有限な資源です。
自分が持っている楽器も含めて大事にしたいものですよね。
木材としての特徴
外観的な特徴は間違いなく「鮮やかな木目」と言えるでしょう。
ナチュラル系のボディ塗装が多いのはこの鮮やかな木目が大きな理由ですね。
木目そのままで既にもう美しいのです。
僕もアッシュボディのベースを2本所持していますが木目が大変に美しい。
そして肝心の音について。
こちらは色々と事情が複雑で「個体差が激しい」と言えましょうか。
アッシュ材の中でも2種類に分けられている
くらいですからね。
一応、世間で言われている大まかな特徴として――
★ホワイトアッシュ
・しまりがあってキレのある存在感満載な低音(その代償として重い)
・一般に「硬い音」と表現される
・THE・ドンシャリの特徴的なサウンド
★スワンプアッシュ
・キラッとしたレンジの広い高音域が特徴。
・豊かな倍音成分が含まれている
・重量に関しては特に個体差が激しい(少し重い~かなり重い)
という感じでしょうか。
僕が持っているWoodlineもアッシュボディで4.3kgほどとそこそこ重い印象です。
もちろんその重量に見合った重く鋭いサウンドは大変に気に入っていますよ。
虜になっている――とすら言えるでしょうね。
アッシュボディ大好きです。
アッシュボディを使ったベースの代名詞
僕が思うアッシュボディを用いたベースの代名詞は「Atelier Z M#245」です。
本機はホワイトアッシュを使っている個体が多いですよね。
必然的に重量感がある1本が多いです。
重い個体から繰り出されるドンシャリサウンドは唯一無二だと思いますね。
重いからこそM#245
正にアッシュボディのメリットとデメリットを最大限化したベースだなぁとロマンを感じざるを得ないです。
いつかは僕も欲しい。
アッシュボディを使ったベースを使用しているベーシストはスラッパーが多い印象です。
(僕自身がスラップ大好き人間というのも大きな理由だと思うのですが 笑)
Fender ’77s Jazzbass を使用しているマーカス・ミラーもその代表格。
滅茶苦茶にカッコいい方ですよ……!!
↑はそのマーカスが監修したとして有名なSIREのベースです。
コスパに優れると評判のメーカーですね。
実際にどんな音がするの?
もちろんピックアップやネックの材によって大きく変わる部分でしょう。
その前提で僕が持つBacchus Handmade Series 02 Woodline 4stの音を聴いてみて下さい。
僕が持つ印象としてはこんな感じでしょうか。
・硬い音
・印象的な高音域
・キレのある音
アッシュボディならではメリットを持った1本。
大満足な相棒です。
1つの音の傾向として参考にしてみて下さいね。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は「アッシュボディの持つ特徴」を記事に起こしてみました。
重く扱いに困る時もありますが個性的で迫力のあるサウンドは1度味わうと虜になります。
手がかかる子ほど可愛い――みたいなイメージですかね?
楽器は本当に奥が深いです。
もっともっとたくさん学んで皆さんにシェアできたらと思いますよ。
他の記事も読んで頂けたら嬉しいですね。
ご精読ありがとうございましたっ。
ではでは~!!