【解説】小説のあらすじの書き方は? | 書籍化作品を分析してみよう | 5W1H Web小説
あらすじ / Web小説の4大要素の1つ
Web小説の読者獲得に際して僕は4つの大きな要素があると思っています。
① タイトル
② あらすじ
③ 導入
④ 属性(テンプレ系か否か)
タイトルで関心がある読者の興味を引く。
あらすじで読者が1話を開く手助けをする。
導入で作品を読み進められるかどうかが決まる。
属性で読者の好みに合うかどうかが決まる。
こんな感じでしょうか??
今回はこの中の「あらすじ」という点についてフォーカスしていこうと思います。
良いあらすじとはなにか?
書籍化している作家の先生方はどういったあらすじを書いているのか?
ココを一緒に深掘りして行きましょうね。
では、本編へどうぞっ!!
リゼロを参考に分析してみよう
Web小説の黎明期を支えた――今も書籍が刊行している名作から学びを得てみましょうか。
皆さんご存じ「リゼロ」です。
サイトの方へ飛んでみて実際にあらすじを読んでみて下さい。
(転載はNGですので)
どうですか??
無駄がない洗練された完璧なあらすじ!!
素晴らしいと思います。
あらすじを構成する要素としては以下の物事がありますね。
① 主人公の紹介
② 主人公はどういった状況なのか?
③ 作中でなにが起きるのか?(アクション? 事件?)
④ 〆の引き(期待を持たせる)
リゼロもこういった要素はキチッと持っていますよね。
本作のあらすじをもっと細かく分析をするとこんな感じになると思います。
5W1Hという要素で分析をしてみましょう。
① 主人公の紹介 / Who,When,Where
② 主人公はどういった状況なのか? / When,Where,What,Why
③ 作中でなにが起きるのか? / (What,Why,)How
④ 〆の引き / Who,Where,What
5W1Hは何処かで聞いたことがある方も居るでしょう。
When,Where,Who,What,Why,How,で、その頭文字を取って5W1Hです。
「いつ、何処で、誰が、なにを、なぜ、どのように」
流れを言葉で覚えちゃうと楽ですね(ビジネス用語でもあるので役に立ちます)
使いやすいようにエッセンスを抜き取ってみましょうか。
① 主人公は誰でいつ何処なのか? / Who,When,Where
② どうしてそうのか? / (When,Where,)What,Why
③ どうするのか? / (What,Why,)How
④ 主人公はどうなるのか? / Who,(Where,What,)How
こんな感じになっていますかね。
()で示している部分は内包しているものの表面化はしない要素と言ったところ。
こうして分析してみると、
なにが必要でなにが不必要(過剰)なのか??
という点が分かりやすくなると思います。
5W1Hで必要な要素を当てはめれば自作に落とし込むことも難しくないでしょう。
是非、参考にしてみて下さい。
どう作るべきか??
簡単な例として、
・王族だが無能扱いされて追放された主人公
・王族が嫌で能力を隠していただけ
・追放先の辺境で無双する
という作品があったとしましょう。
(瞬間的にパッと思いついただけなので内容のクオリティは無視して下さい)
そして、先ほどの分析した要素を持ってきてみましょうか。
① 主人公は誰でいつ何処なのか? / Who,When,Where
② どうしてそうのか? / (When,Where,)What,Why
③ どうするのか? / (What,Why,)How
④ 主人公はどうなるのか? / Who,(Where,What,)How
コレを使って自分の作品のあらすじを作ってみましょう。
僕の場合はこんな感じになりました。
① 主人公は誰でいつ何処なのか? / Who,When,Where
第三王子のアルスは「王族に相応しくない」という理由で追放される。
② どうしてそうのか? / (When,Where,)What,Why
実力が重視される王族の中で極めて弱く才能もない。そんな彼は「追放」という言葉を聞いて――内心、とても喜んでいたのだった。彼は単に「王族」というしがらみが嫌だっただけ。本当は王族の誰よりも強い。
③ どうするのか? / (What,Why,)How
追放先として選ばれたのは争いや問題が絶えない辺境のアリシア領。そこで彼は自らの隠していた能力を発揮して平穏な生活を夢に見る。王族なんて面倒だ。平和でだらだらと過ごしたい。
④ 主人公はどうなるのか? / Who,(Where,What,)How
面倒くさがりで平和主義なアルスは果たしてぐうたら生活を送れるのか? アルスを慕う者たちが集うアリシア領は果たしてどうなっていくのだろうか。
どうでしょうか??
要点をしっかり絞ってあると思います。
5W1Hは本当に優秀なエッセンスだと思いますよ。
是非、ご自分の創作の中でも活かしてみて下さいね。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は「良いあらすじの書き方は?」というテーマで記事を書いてみました。
① 主人公は誰でいつ何処なのか? / Who,When,Where
② どうしてそうのか? / (When,Where,)What,Why
③ どうするのか? / (What,Why,)How
④ 主人公はどうなるのか? / Who,(Where,What,)How
基本的には5W1Hをあらすじの中で上手に組み込むことが必須級と言えるでしょう。
When,Where,Who,What,Why,How,
「いつ、何処で、誰が、なにを、なぜ、どのように」
ご自分の中で『使えるツール』として自由に扱ってみて下さいね。
参考になったら僕としても嬉しいです。
ご精読ありがとうございましたっ。
ではでは~!!