【おすすめ】小説を書く僕が影響を受けた漫画 | 寄生獣 ローゼンメイデン BLACK LAGOON

小説と漫画は密接な繋がりがある
ノベライズやコミカライズといった言葉を一度は聞いたことがあるでしょう。
- ノベライズ = 別の媒体を小説化
- コミカライズ = 別の媒体を漫画化
幅広い媒体で使われる言葉ですが、
小説と漫画は相互方向に相性が良い
と、僕は思っています。
近年でも頻繁に小説がコミカライズしていますよね。
古くから今まで続く形で――その歴史が相性を証明しているとも言えましょう。
なので、
漫画から影響を受けてソレを小説に落とし込む
この思考も珍しい話ではないと思います。

そんな訳で今回は僕が(特に)心理面で強い影響を受けた漫画を3つご紹介しようと思います。
是非参考にしてみて下さいね。
では、本編へどうぞっ!!
寄生獣
僕が思う漫画の中でベスト――創作のバイブルとも言える1作です。
- 主人公は普通の高校生
- 脳に寄生するはずのパラサイトが腕に寄生する
- 人間とパラサイトの2つを持つ彼らの非日常な世界を描く
あらすじとしてはこんな感じでしょうか。
いち創作者の観点で言えば、
- 導入(寄生)
- 展開(戦い)
- 発展(巻き込まれ)
- 結末(真理)
どれを取っても100点満点だと思っています。
最高の物語と言えましょう。
この種を食い殺せ――と本能に持つパラサイト(寄生生物)とソレに抗う人間の戦い。
両方を偶然に持ってしまった青少年の――ソレゆえの持つ心の揺れ動き。
人間とパラサイトが持つ側面を交えた哲学的な思考も存分に楽しめます。
タイトルである、
『寄生獣』
この意味も本ッ当に凄まじい。
是非、最後まで一気に読んで貰いたい1作です。
オススメですよ!!
ローゼンメイデン
本作も言わずと知れた超名作ですよね。
- 主人公は引きこもりの少年
- 真紅のアンティークドールの契約者となる
- 意思を持った7体のドールたちの戦いと葛藤を見る
7体のドールたちが最後の1体になるまで戦い続ける――ソレが彼女たちの宿命です。
この戦いが正しいのか?
必要なのか??
葛藤しながら繰り広げられる人間とドールのドラマが魅力的です。
↑が本編の前半部――に当たる物語です。
↑が本編の後半部です。
連載当時は諸般の事情で色々と翻弄された本作――ですが完結まで辿り着いて本当に良かった。
完結まですべてを見た僕の視点で言えば、
極めて綺麗で残酷で切なさを持った物語
コレに尽きると思います。
この戦いを要求した『お父様』にも心に抱えた理由があった。
残酷さにも理由がある。
悲しさがある。
最後の終わり方は本当に綺麗で素晴らしかったな――と僕は思います。
あの終わり方で良かったと僕は考えていますね。
後はネタバレになっちゃうのでご自分の手で是非読んでみて下さい。
絶対に損はしませんよっ。
BLACK LAGOON
本作は1つ1つの物語が世界観の中で独立して成立しているイメージですね。
(本質的な意味こそ違いますが『オムニバス形式』に近いかも?)
何処から読んでも楽しめます。
あらすじは以下の通り。
- 日本人の主人公は雇用先の会社から裏切られて海外へ放り出される
- 世界一の無法地帯と評されるロアナプラへ
- 海賊まがいな運び屋の一味として頭角を現していく
主人公に武力こそありませんが知略と度胸に長けています。
人の命(果ては自分の命まで)をチップとして使う性質も併せ持つ。
基本的には日本人らしい善良な性質ながら彼のイカれた思考がシビれますね。
環境は人を変えるのに十分だ――と同時に彼は本質的にそうだったとも思います。
ブラックラグーンの特徴として「○○編」と区切れる独立性があるのですが、
- Bloodsport Fairy tale(双子編)
- Fujiyama Gangsta Paradise(日本編)
僕はこの2つの章が本当に心に刺さりました。
(『○○編』の名前は僕が勝手に付けた名前。左の英語が正式な各章の名前です)
アニメ版の双子編のエンディングからスタッフロールは――もうね、涙モンですよ。
そして日本編の最後も――やるせない。
どっちにも共通して言えることは、
極めて後味が悪い
世の中の悪意とどうしようもなさを凝縮して体現している――そんな世界の結末です。
現代を生きる者として考えるべき部分は大いにありましょう。
創作者としても考えさせられる部分は多分にありました。
刺さる人には間違いなくぶっ刺さる作品なのは間違いないです。
思考を回して読んでみて下さいね。
心を刺激する名作ですよ。

まとめ
いかがでしょうか?
今回は「小説家の僕が影響を受けた漫画作品」を3つご紹介しました。
- 寄生獣
- ローゼンメイデン
- BLACK LAGOON
どれも手に取って間違いのない不朽の名作です。
特に僕と同じように、
「ハッピーエンドも良いけどビターエンドも好きなんだ」
こういった方には間違いなくオススメできると思います。
(紹介していて思ったのですが僕って性格がねじ曲がっているのかな~っと 笑)
心を極端に揺れ動かす作品はすべからく悲劇を伴っている。
僕はそう考えます。
作中の悲劇を受けて貴方はどう感じるのか??
是非、その思考を大事にしてみて下さいね。
生きる上での糧になると思いますよ。
今回もご精読ありがとうございましたっ。
ではではー!!