【解説】テーマが決まらない時は? | 自分の理想の世界を思い描こう | 小説
ご都合主義でなにが悪い!!
創作で手を止めてしまいがちな理由の1つとして、
恥ずかしさ / 恥じらい
が、あると思っています。
自分が描く世界観が「何処か恥ずかしい」「ご都合主義的だ」「こんな上手く世界は回らない」等々――。
思うところは色々あって手が止まってしまう。
そんなことはありませんか??
僕はこう断言します。
「私たちは語るのが恥ずかしい『夢』を見せることで『楽しさ』を与えている」
主人公が絶対に負けない物語。
異世界転生+最強+チートの王道的な安心感。
現実では実現し得ないラブコメディの世界。
孤独の中で闇に生きるダークファンタジー。
傷だらけの中で希望を見る物語。
どれも現実では中々に遭遇しない――夢物語的な話でもあるでしょう。
ソレを読者の方に魅せるのが創作者の役目です。
我々が身をやつす創作というものは「楽しさ」を与えるならどんな形でもOKです。
(「楽しさ」の感性は個々によって違うのでジャンルが無限にある訳ですね)
Web小説で今も流行している「テンプレ系」も「楽しさ」を読者に与える手段として適している1つでしょう。
このテンプレ系で展開に対して「恥じらい」を持っていたら永遠に物語は書けません。
ハッキリと断言をしてしまえばテンプレ系はご都合主義のオンパレードですので。
良いんです。
自分が好きだ――と、そう思える世界を描けばソレで。
物語を書く上で一旦恥じらいの感情は捨ててみましょう。
そうして、自分が思い描く「理想の世界(世界観)」を真剣に描いてみて下さい。
・どんな世界が好きですか?
・どんな展開が好きですか?
・どんな人物が好きですか?
デロッデロに甘いラブコメでも良いでしょう。
ソレはもうご都合主義満載の異世界転生系ハイファンタジーでもOKです。
そういった作品たちも世に出て実際に書籍化しています。
まずは好きに書いてみましょう。
テーマは必ず貴方の理想の中に眠っています。
そこを根源に小説を書いてみて下さいね。
創作は現実逃避の1つである
カッコイイ主人公、最強、可愛いヒロイン、美少女サブヒロイン、自由快適なスローライフ。
ちょっと現実では有り得ないことが超多発的に連鎖する。
ソレが創作の魅力であり醍醐味でもあるでしょう。
誤解を恐れずに言うのなら「甘くない現実」から目を背けて「優しい世界」を見たいから創作を楽しんでいる。
そう言うこともできますよね。
作者も読者も基本的には「現実逃避を楽しんでいる」と言って良いでしょう。
さて。
ここでテーマを決める際の注意点を1つ挙げてみましょうか。
あまりにもリアル過ぎる(普通な)世界を提示しても面白みに欠ける
コレは注意しておいて下さいね。
具体例として、
① 朝、起床をして、ご飯を食べて、学校へ向かう
② 登校、授業、お昼ご飯、帰宅
③ 自宅でテレビを見る、夕食、入浴、就寝
こんな光景をただ延々と見せる小説は「退屈だ!!」と読者に投げ出されてしまいます。
ただの人間観察日記になってしまいますからね。
当然です。
① 事件
② アクション
③ 事件
④ アクション
⑤ 平穏(以下ループ)
こんな感じでアクティブかつ魅力的な物語を書くことをおすすめします。
こうした動的な流れを汲むテーマを探してみましょう。
① 平穏に生きていたが現代社会で死を迎える
② 異世界転生
③ 転生した先で無能扱いされた上に追放される
④ 追放先で能力が覚醒 / 覚醒した力で問題を解決
⑤ 平穏な世界、だが――次の脅威は迫っている
テンプレ系の流れを汲んで作品の概要を試しに書いてみました。
改めてテンプレ系の有能さを痛感します(サラッと3分程度で流れが書けましたよ)
こうした一例を参考にご自分の物語を紡いでみて下さいね。
自分がなってみたい主人公を描こう
どうしても描きたい世界が分からない――という方には、
「まず、自分が『なってみたい主人公』を書いてみたらどうでしょう??」
と、僕はアドバイスすると思います。
ちょっとした格言ですが、
男は一度は地上最強を夢見る
なんて有名な漫画から広がった言葉もありますよね。
僕たちが主人公に最強を求めるのもそういった理想の反映と言えるのではないでしょうか?
貴方が今、突然にファンタジーの世界に飛び込むとしましょう。
そうした場合に、貴方はどんな自分を望みますか??
どんな生き方をしたいですか?
どんな世界で生きてみたいですか?
最強、無双、圧倒、平和、スローライフ、溺愛、ハーレム、エトセトラ。
色々と理想はあると思います。
(現実で実行できるかどうかは一切考えなくてOKです)
徹底的に自分の中の理想を追い求めてみましょう。
そして、その理想を、創作の中で描いていてみて下さい。
現実でできない――叶わないことを描く。
ソレも創作の醍醐味の1つだと思いますよ。
是非、参考にしてみて下さいね。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は「テーマが決まらない時は?」というテーマ(重複 笑)で記事を書いてみました。
① 恥じらいを捨てる
② 現実逃避を受け入れる
③ 理想の世界を追求してみる
こうした手法でテーマが見つかることもあると思います。
読者の方に「ご都合主義だ!!」と突っ込まれても――あまり気にしなくてOKです。
そのご都合主義を楽しみにしている方は必ず居ると思いますので。
まずは自分の理想をテーマとして頑張って1作品を完結まで書いてみて下さい。
(何作も書いている方でももう1度完結まで書いてみて下さい)
一度書き上げた勢いは必ず他の場面で生きてきます。
あるいは、書き上げている勢いが今の作品でバッチリはまって書籍化――という流れもあるかも知れません。
ゼロはなにを掛けてもゼロのまま。
ゼロの行動はどれだけ積み重ねてもゼロの成果しか生み出さないもの。
でも、0.1や1、2、3と言った確実な積み重ねの数字は何処かで成果を生むのです。
挑戦し続けることが大事だと思いますよ。
一緒に頑張って行きましょうね。
ご精読ありがとうございましたっ。
ではではー!!