【おすすめ】ある日、爆弾がおちてきて | 小説 書評 ライトノベル
ネタバレはしない / 魅力のみを伝える
いつものように紹介の趣旨から。
一言だけです。
僕は基本的にネタバレを好みません。
・小説
・マンガ
・映画
・ビジネス書
・指南書
どんなジャンルの創作物でもすべてが作者様含めて多くの方々の努力のたまもの。
そういった創作物(エッセンス)を断片的に切り取って語って良いものではない。
そう考える人間です。
とは言え面白い本は一緒に共有したいし語り合いたい――。
なので「ネタバレなしのご紹介」という方法を取らせて下さい。
「この本面白そうだな~!!」
と思って貰えるように頑張ります。
よろしくどうぞ~っ。
ある日、爆弾がおちてきて
僕が今回ご紹介したい作品は古橋秀之先生著の「ある日、爆弾がおちてきて」です。
本作は実に珍しい特徴を持ったライトノベルの作品です。
1冊の本に7つの短編が収められた――かつある隠しテーマを持って描かれた本作。
昨今のラノベでは見ない類の作品ではないでしょうか?
1読の価値ありの隠れた名作ですよ。
ジャンル / 面白い点 / 魅力的なポイント
基本的には「ボーイ・ミーツ・ガール」を主軸とした現代ものの小説です。
文体はライトノベルらしく読みやすい――さらさらっと読める作品。
全体として共通しているのは
普通の男の子と不思議な女の子の数奇な物語
という点でしょうか。
・読後に哀愁を感じたり
・クスッとするお話
・爽やかな味を感じたり
・切ない色を残したり
・何処か暖かいお話
すべてに魅力が詰まったお話が短編として7つ収録されています。
これらはそれぞれが独立した物語ですが意図があって1冊の中に収められています。
本作の凄いところは
・短編をしっかり紡いで1冊の本に仕立て上げている
・明確な意図を持って作られたそれぞれのストーリー
・魅力的なキャラクターを描いている
という点です。
短編であるがゆえに持つ「テンポの速さ」も魅力的な部分でしょう。
短編という限られたステージでは「読者を惹き付ける」という1点に大きなリソースを持っていかれます。
逆に言えばそこで失敗をすれば全体は読んで貰えない。
そういう意味で本作は「掴みからオチまでスムーズかつ魅力的」だと言えるでしょう。
各話に登場するキャラクターたちもそれぞれがみんな個性的でした。
本書の場合は特にですが
読了後にあとがきまで読んでみて下さい。
ちょっとした種明かしが作者様から展開されていますので。
「おお~……」となるか「なるほどねぇ~……」と思うのか。
読者の方がどういった視点で物語を楽しんでいるのかが反映されるかも知れませんね。
ちなみに僕は「なぁるほどね~……」でした。
皆さんはどちらですかね~??
まとめ
いかがでしょうか?
今回は『ある日、爆弾がおちてきて』をご紹介しました。
読んでみる価値は大いにある隠れた名作です。
1冊完結型の小説を読みあさっていた方々には隠れていないかも知れませんね。
僕も一時期ず~っと1冊完結型のラノベを読みあさっていましたので。
短い物語には短い物語の魅力が大いにあります。
もっと需要が増えてくれたら嬉しいな~って思いますね。
そんな願いを込めつつ本記事を締めようと思います。
ご精読ありがとうございましたっ。
ではでは~!