【解説】小説投稿サイトの基礎的な使い方 | 文法から独自のルールまでご紹介します
小説投稿サイトへの投稿は気楽で良い
コレは僕が持つ個人的な見解なのですが
web小説は小説界隈でもっともハードルが低い場所
だと思っています。
ソレこそ書籍化に辿り着いた作品でも
・文法が書籍のルールに沿っていない(web掲載時)
・行き当たりばったりの勢いで書き連ねた物語
・ソレでも魅力を持った作品
こういった状況は珍しくないのです。
しかし、僕はこういった状況を「悪いこと」だとは考えていません。
むしろ好意的に捉えている側なのです。
だってですよ。
ハードルが低く自由度が高いからこそ魅力的な物語が生まれてきた
こういう解釈はできませんか?
今やラノベ業界で有名となった某スライムの最強譚もweb小説から生まれています。
伏瀬先生のweb原作を覗いてみると分かる通り
手探り状態の試行錯誤だった
前書きや後書きを見てみるとソレが理解できると思います。
(特に最初期ですね)
いいんです。
気楽に自由に書いて貰っちゃって構いません。
どうせ書籍化の段階では大幅な改稿と修正と加筆が求められる訳ですし。
人気が出ちゃえばweb小説の段階では別に良し。
なので、皆さんも気楽に執筆を頑張ってみて下さいね。
ではではー!!
(完)
基礎的なルールは知っておいて損はない
で、終わらせちゃったら今回の記事は意味がないのですよ 笑
そうは言っても
基礎的なルールは知っておいて損はない!
コレは絶対に間違いないです(読者側でもある僕もそう思うので)
有り得ない話ですが「まったく同程度の魅力を持つ作品」があったとしますね?
その場合に
・文法を理解した上で掲載された作品
・文法を無視した自由な作品
さて、どっちを読み続けますかね??
僕は前者の方を読み続けると思います。
正確な知識を持っていることでその作者さんに安心感を持てるからですね。
確率論的な話ですが数パーセントでも読まれる確率は上げた方が良い。
そのための必要な努力は欠かさない。
別に努力と言っても難しいことはないですからね。
本記事の内容を参考に実際の執筆に取り入れてみて下さいな。
文法的なルール
文法的なルールは実は過去の記事で既に解説をしているのです。
↑の記事の中では
・行の頭は一字分空白を開ける
・小説は縦書きが基本なので漢数字を使う(1人 → 一人)
・「……」「――」←は…(―)を二つ重ねて……(――)にする
・「」←を使う時は行頭空白が不要。末尾の句点→「。」も不要
・「!」や「?」などの感嘆符の後は一字分空白を開ける
・「」←の台詞の中でもう一回カッコを使う時は『』←などで対応する
という基礎的な部分も含めて解説してありますね。
特別に難しいことはないです。
例文も置いてあるので参考にしてみて下さい。
他にも創作に役立つ「創作論」なども過去の記事で掲載しています。
僕が小説(web小説)を書く上で実際に使ってきた技術たちです。
中には役に立つものもあるかも知れません。
是非、活用してみて下さいね。
web小説独自の暗黙のルール
web小説独自のルール――というより配慮とでも言うべきですかね。
web小説では
文章と文章の間に改行を挟む
というケースが多いです(頻度や使い方は作者さんの個性次第ですね)
例文としてこんな感じの文章があったとしましょう。
少女は笑みを浮かべた。
「私は貴方と一緒に歩いて行きたいです」
真っ直ぐな感情を込めて強い気持ちを向けてくる。
その純粋な姿に僕は感動すら覚えていた。
(例文の完成度はもう完全に無視して下さい)
ブログでは↑の場合に文章と文章の間には自然と隙間ができますよね?
ですが、小説投稿サイトの多くでは隙間が生まれません。
なので、一般的な書籍と同じ感覚で文章をずら~っと書き連ねると
画面上が文字でびっしりと埋め尽くされる
という事態に陥ります。
別にソレでも問題はないのですが「読みにくさ」という点は否めないですよね。
なので↑のように「」の前後に改行を1つ入れる。
あるいは地の文の塊が長すぎた場合には区切りの良いところで改行を1つ入れる。
などなど。
作家さんによって使い方は人それぞれですね。
明確な決まりはありません(暗黙の了解的な感じです)
実際の作家さんたちの作品を参考にしてみるのが良いと思いますよ。
作品の成功は流行・ジャンル・あらすじで決まる
ついでに、web小説で成功するためには
・流行(テンプレ&トレンド)
・ジャンル(ハイファンタジー系が圧倒的に強い)
・惹き付けるあらすじ
コレがとっても重要だということはお伝えしておきますね。
web小説投稿サイト最大手の「小説家になろう」では書籍化の多くがハイファンタジーです。
近年では現実恋愛の学園モノも少しずつ需要が増えている傾向でしょうか。
いずれにせよ
その場所で求められているものを書いてあらすじでソレを提示する
コレがweb小説で成功するための最短にして大前提だと思います。
読者の方々は「流行」と「テンプレ」を求めている。
作者の方々は「流行」と「テンプレ」を提供する必要がある。
需要と供給の問題ですね。
web小説で求められているものはどんな作品か??
コレを考えると成功するまでの道のりが明確になるでしょう。
オリジナリティが強いシリアス系の作品が書きたい――という方はweb小説よりも公募などの方が良いと思います。
(実際に今の僕がそっちの方向にシフトしていますね)
1つの作家の意見として参考にしてみて下さい。
場所に合わせた作品を置く――コレはとっても大事だと思います。
意識してみて下さいね。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は「小説投稿サイトの基礎的な立ち回り」というテーマで記事を書いてみました。
文法的なルールやweb小説特有のルールを守ることで読まれる(読みやすい)文章にすることが可能です。
読者が求めているものはなにか?
読者が読みやすいものはなにか?
こういった視点で作品作りに取り組むと成功する可能性がグッと上がると思いますよ。
参考にしてみて下さいね。
ご精読ありがとうございましたっ。
ではではー!!