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小説
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【解説】小説のプロットの作り方は? | 作品の例を挙げつつ紹介します

ましゅ / MaSu GAR
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この記事を書いた人

名前 / Name  
ましゅ / MaSu GAR 

職業 / Occupation
清掃業、ブロガー(Web小説家&ベーシスト)

実績 / Achievements
Web小説家として7年目。ベーシストとして16年目。自己表現をテーマに様々な活動をしています。知識欲が旺盛です。

汎用的なプロットの作り方

僕自身は小説を作る上でプロットを簡易版本格版の2つを作るやり方を取っています。

解説の記事は↓コチラですね。

【実例】小説のプロットの書き方は? | 簡易版と本格版を作ってみましょう
【実例】小説のプロットの書き方は? | 簡易版と本格版を作ってみましょう

ただ、この作り方は独自の要素が強すぎてちょっとクセがあります。

上記の元ネタとなっている手法は、

脚本の技術で用いられる大箱(大筋)と小箱(詳細)

コレから取っている手法で合理的ではあるのですが汎用的かと言うと微妙なところ。

プロットの作成に時間が掛かる(2つ作る上に片方はメチャ作り込むので)

こういったデメリットがあります。

なので、

今回は汎用的な手法でのプロット作成をご紹介してみます!!

AIを使って作った例文と共に僕のアレンジも加えて丁寧に解説してみますよ。

参考にしてみて下さいね。

では、本編へどうぞーっ。

全体像 / 具体的には4つの要がある

今回は「学園モノを主題とした恋愛小説のプロット」をAI君にオーダーしてみました。

(ついでに作品のイメージイラスト↓も出力して貰っています)

全体の内容としてはそこそこの完成度ですが例題としては十分でしょう。

そのままの形では使い物になりませんが人間(僕)の手を入れて色々と改善をしてみます。

その上で、

① タイトル

② 舞台(時代 / 場所)

③ キャラクター

④ 起承転結(起承 / 転 / 結)

こうした要素で区切って1個1個丁寧に解説していこうと思いますよ。

コレを応用してご自分の作法に組み込むことでプロットの作成はできるでしょう。

参考にしてみて下さいな。

タイトル

本作のタイトルは、

『初恋は放課後の音色』

このような名前になりました(=AI君の決定です)

タイトルに関しては個人の裁量で決める部分でしょう。

ちなみに僕の場合はタイトルに決まることもありますしのこともあります。

Web小説を書くならタイトルは先に決めた方が良いと思っていますね。

(タイトルから逆算して物語を作っていく手法が効率的なので)

詳しくは、

【解説】Web小説のタイトルの付け方は? | 書籍化作品から分析してみよう
【解説】Web小説のタイトルの付け方は? | 書籍化作品から分析してみよう

上記の記事も参考にしてみて下さい。

舞台(時代 / 場所)

舞台に関しては、

① 時代:現代? 中世? 異世界?

② 場所:学園? 日本? ヨーロッパ(風)? ファンタジー世界?

こんな感じで2つの要素を基準にしながら自分の作りたい世界観を決定しましょう。

AI君が提示した舞台を僕が修正したところ、

現代の日本にある伝統的な学園「陽光学園」。この学園は創立100年以上の歴史を持ち、部活動が盛んなことで知られている。特に吹奏楽部は全国大会常連で、学園の誇りである。

こんな感じの舞台になりましたね。

恋愛系学園モノのテイストとしては悪くないと思います。

作りやすそうな設定です。

キャラクター

キャラクターに関しては(特にラノベやWeb小説では)超重要な項目です。

ココをしっかり作り込む必要はあるでしょう。

トレンド系であること。

ニーズを満たしていること。

ある程度の王道を押さえてあるということ。

この3つを主軸にお好きなキャラクターを創造してみて下さい。

今回は、

有村 紬(ありむら つむぎ)
16歳の女子高校生。内向的で小さな幸せを好む性格。音楽に情熱を持ち、吹奏楽部でフルートを担当している。しかし過去のコンクールで失敗した経験から、自信を失いかけている。

高坂 蓮(こうさか れん)
17歳の男子高校生。陽気で誰とでも仲良くなれる社交的な性格。サッカー部のエースで、学園中の女子から人気があるが、実は音楽好きで放課後にひっそりギターを弾くのが趣味。

篠田 陽向(しのだ ひなた)

紬の幼馴染であり吹奏楽部のホルン担当。密かに紬に思いを寄せている

こうしたキャラクター設定をAI&僕の方で作ってみました。

恋愛系のアレと言いますか――三角関係は諸説ありますが有効かと思います。

こういったある程度の王道やテンプレートは複数組み合わせてオリジナリティを出すと良いでしょう。

(例:音楽+学園系+恋愛+三角関係=個性的な創作の形)

王道に従いつつ上手く個性を出すかが成功のカギです。

なお、

僕のように王道を無視して個性のみで突っ走る作家は死ぬほど苦労を伴います

僕の場合は成功よりも先に『自己表現』に重きを置いているからですね――並大抵の意思だったらとっくの昔に折れています。

おすすめはしないので成功しやすい方法で頑張ってみて下さい。

導入~展開(起&承)

ここからは本格的にストーリーの構築に入る段階です。

起承転結で言うところの起&承の部分ですね。

具体的には「起→承」という表現が適切でしょうか。

物語が始まってキャラクターと舞台を紹介しつつ本編へ移行する――。

こういった準備と構築の段階になります。

今作の場合だと、

【導入→展開(起→承)】

紬は吹奏楽部の活動に情熱を持つ一方で、ソロパートを任されたプレッシャーに苦しむ日々を過ごしていた。そんなある日、放課後の音楽室で偶然蓮がギターを弾く姿を目撃する。蓮もまた、音楽への情熱を抱えながらサッカー部という別の世界に生きていた。

二人は音楽という共通の情熱を通じて次第に距離を縮めていく。しかし、紬の吹奏楽部と蓮のサッカー部、さらには学園内外の期待が二人の関係に試練をもたらす。さらに、紬の幼馴染であり吹奏楽部のホルン担当である篠田 陽向が密かに紬に思いを寄せていることが明らかになり、三角関係が生まれる。

こういったストーリー展開になっていますね。

序盤でしっかり登場人物を際立てつつ内容をしっかり読者に伝えるように構築する。

大事なコトです。

この例の中だと三角関係まで提示して本編の充実をしっかり示唆していますよ。

クライマックス(転)

起承転結で言うところのに当たる部分ですね。

物語が波乱を迎えて一気に加速する様を描いていきます。

本作だと、

【クライマックス(転)】

全国大会を目前に控えた吹奏楽部の練習中、紬は蓮への想いが自分の演奏に影響を及ぼしていることに気づき、自分自身に葛藤する。一方、蓮もサッカー部での重要な試合と紬への想いの狭間で悩む。音楽とスポーツ、友情と恋愛、それぞれが織り成すドラマの中で、二人は自分の気持ちに正直に向き合う勇気を見つける。

一方で密かに紬へ想いを寄せる日向は長い年月の幼馴染から踏み出せず。勇気が足りない。三角関係は勇気の有無の差で形が崩れていく。

実は後半の設定は僕が丸っと入れ替えた代物になっています 笑

まぁ、一応の定番という形で三角関係を入れたものの――僕自身はコレが極度にドロドロしていくのが苦手でして。

三角関係を匂わせつつも上手く行かない介入者という形に落ち着いて貰いました。

(完全に第三者が居ない2人だけのストーリーだと単調過ぎて弱いですからね)

こういった構築方法もアリかと思いますよ。

エピローグ(結)

そして、エンディング――つまり起承転結ですね。

この物語がどうなっていくのかという形の答えを提示していきます。

本作では、

【エピローグ(結)】

吹奏楽部の全国大会のステージで、紬はかつての失敗を乗り越えた見事な演奏を披露。蓮もまた、試合後に駆けつけてステージ袖から紬を見守る。音楽室での再会を誓い、二人の恋物語は未来への希望に満ちた形で幕を閉じる。

その陰で想いが成就しなかった日向の切ない描写も入れるようにする。

こうした形を構築することで「2人は前を向いて」「幼馴染は切ないエンド」という結末(答え)を提示しています。

ついでに、

日向のアフターストーリーも1つ入れてショートストーリーも作れそう??

こういった目論見もあったりします(前を向いて成功した2人のアフターも同様に)

ただ、基本はまず本編の完結が第一ですからね。

コレを忘れずにキチッと明確な解答を読者の方に提示するようにしてみて下さい。

ハッピーエンドにせよビターにせよバッドにせよメリーバッドにせよ。

ある程度の作者による答えは必須だと僕は個人的に思っています。

参考にしてみて下さいね。

余談:結で苦労したであろう名作 / 五等分の花嫁

この結の部分で「苦労しただろうな~……」と思わせる名作を1つご紹介させて下さい。

【五等分の花嫁 / 著:春場 ねぎ】

僕はこの作品が大好きなのですが――その性質上最後のクライマックスで絶対に全員を納得させられない事情があります。

正当なメインヒロイン5人ですからね。

人によっては推しが選ばれない――こうした事情が大挙して襲ってきます。

でも、

この作品はキチッと引き際を持ってあの形で終わらせることができた

読者全員を満足させられない中でもヒロイン全員に花を持たせる終わらせ方をした。

コレは本当に凄いことだなーっと個人的に思っています。

タイトル回収の能力も素晴らしい。

作家として参考になる部分もメッチャあるので是非読んでみて下さい。

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総括 / まとめ

いかがでしょうか?

今回は「小説のプロットの作り方は?」というテーマで記事を書いてみました。

分かりやすく1つの場所に情報を集めると、

タイトル / 『初恋は放課後の音色』

現代の日本にある伝統的な学園「陽光学園」。この学園は創立100年以上の歴史を持ち、部活動が盛んなことで知られている。特に吹奏楽部は全国大会常連で、学園の誇りである。

有村 紬(ありむら つむぎ)
16歳の女子高校生。内向的で小さな幸せを好む性格。音楽に情熱を持ち、吹奏楽部でフルートを担当している。しかし過去のコンクールで失敗した経験から、自信を失いかけている。

高坂 蓮(こうさか れん)
17歳の男子高校生。陽気で誰とでも仲良くなれる社交的な性格。サッカー部のエースで、学園中の女子から人気があるが、実は音楽好きで放課後にひっそりギターを弾くのが趣味。

篠田 陽向(しのだ ひなた)

紬の幼馴染であり吹奏楽部のホルン担当。密かに紬に思いを寄せている

【導入→展開(起→承)】

紬は吹奏楽部の活動に情熱を持つ一方で、ソロパートを任されたプレッシャーに苦しむ日々を過ごしていた。そんなある日、放課後の音楽室で偶然蓮がギターを弾く姿を目撃する。蓮もまた、音楽への情熱を抱えながらサッカー部という別の世界に生きていた。

二人は音楽という共通の情熱を通じて次第に距離を縮めていく。しかし、紬の吹奏楽部と蓮のサッカー部、さらには学園内外の期待が二人の関係に試練をもたらす。さらに、紬の幼馴染であり吹奏楽部のホルン担当である篠田 陽向が密かに紬に思いを寄せていることが明らかになり、三角関係が生まれる。

【クライマックス(転)】

全国大会を目前に控えた吹奏楽部の練習中、紬は蓮への想いが自分の演奏に影響を及ぼしていることに気づき、自分自身に葛藤する。一方、蓮もサッカー部での重要な試合と紬への想いの狭間で悩む。音楽とスポーツ、友情と恋愛、それぞれが織り成すドラマの中で、二人は自分の気持ちに正直に向き合う勇気を見つける。

一方で密かに紬へ想いを寄せる日向は長い年月の幼馴染から踏み出せず。勇気が足りない。三角関係は勇気の有無の差で形が崩れていく。

【エピローグ(結)】

吹奏楽部の全国大会のステージで、紬はかつての失敗を乗り越えた見事な演奏を披露。蓮もまた、試合後に駆けつけてステージ袖から紬を見守る。音楽室での再会を誓い、二人の恋物語は未来への希望に満ちた形で幕を閉じる。

その陰で想いが成就しなかった日向の切ない描写も入れるようにする。

コレが汎用的で一般的なプロットの作り方になると思います。

このくらいの情報量なら要点を絞って作ることで3日程度で完成することでしょう。

僕の精巧な作り方も悪くはないのですが普通に2週間から1ヶ月以上が溶けていきます。

成功を目指すなら何作も作ってヒットを取る方が無難だと思いますよ。

1つの知識として参考にしてみて下さいな。

ご精読ありがとうございましたっ。

ではではー!!

ABOUT ME
MaSu GAR
MaSu GAR
小説家&ベーシスト
Web小説家歴7年。ベーシスト歴16年。近年は本腰を入れてコンテストや公募に挑戦中。ソロベーシストとしてYouTubeでも活動している。『継続力』こそが最大の強み。
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