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【実例】小説のプロットの書き方は? | 簡易版と本格版を作ってみましょう

ましゅ / MaSu GAR
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プロットを書かない作家も少なくない??

小説を書く上でプロット必須級の技術と言えるでしょう。

コレを語らずして小説の入口を語るのは難しいです。

しかし、

プロの作家の方にもプロットを作らない方って居ますよね……??

読者さん
読者さん

その通り。

コレは事実なのです。

ただし、

プロットを考えずに小説を書く人はこの世に居ないと思います

ましゅ
ましゅ

矛盾した言葉のように思えますが「頭の中でプロットを作っている」ということです。

頭を空っぽの状態から名作を生み出した方は1人も居ないでしょう。

・どんな物語を書きたいか?

・導入から結末は?

・キャラクターの特性や魅力は?

どんな作家の方もまっさらな更地から書いている訳ではありません。

やり方の違いだと思います。

プロットをデータに書き起こすか(自作に対する理解力が高まる)

思考の中で完結させるか(生産の回転率が良い)

どっちの方法にもメリットがあります。

初心者の方には断然「プロットを書き出す(作る)」という手法をおすすめします。

基礎から応用へ行くのはハズレを踏まない王道ですからね。

参考にしてみて下さい。

僕のプロットの実例 / 簡易版

まず、僕の執筆においてはプロットを2パターン作ることが多いです。

① 簡易版 / 執筆時にサクッと見直せるように

② 本格版 / 細部を書き込んで大筋を決める

今回公開する実例のプロットは簡易版の方です。

(本作のプロットはボツ案なので本格版が存在しません)

どんな風に物語を作っているのか??

手法としては参考になると思いますよ。

ソレでは、コチラをどうぞっ!!

■家出から始まる(甘い)同棲生活 ~同級生と知らずに助けたのですが~■

★コンセプト★
家出少女×敬語少年=同棲生活

★登場人物★
出水晴明:主人公 高校生 個人事業主 感情欠如 依子に甘い 全方面に優秀
芳月依子:ヒロイン 同級生 裕福 家出中 甘えたい 両親は事故で他界 成績優秀
猫宮寧音:幼なじみ 同級生 お隣さん お姉さん風を吹かす 空回り ポンコツ
芳月理子:七歳上の依子姉 芳月商社の社長 超多忙 甘やかし下手 依子が大切

《1巻メインテーマ:依子》
1.
夜の公園で家出中の依子と出会う。
晴明から自宅に依子を誘う。
晴明家にて一宿一飯から依子がそのまま居着く。

2.
お隣さんで幼なじみの寧々と交流。
学校生活。
依子の小さな嫉妬。
寧々の応援。

3.
寧々のお勉強会。
寧々帰宅後の晴明家の激甘な日常。
お風呂。
同衾。
毎日。

4.
依子が携帯電話で不機嫌そうに通話。
右隣の空室に引っ越してきた依子の姉の理子。
貼り付けたような笑みを浮かべる女性。
晴明のため息。
〈1巻了〉

《2巻メインテーマ:理子》
5.
色仕掛け気味に晴明に迫る理子。
意に介さない晴明。
依子を甘やかす姿。
依子の心の底からの笑顔。
理子の嫉妬。

6.
晴明に迫ろうとした姿を依子に見られてしまう。
依子と理子の喧嘩。
すれ違い。
手法が合理的でないと晴明は指摘する。
前提がない。
再構築の方が早い。

7.
晴明の提案。
晴明が提供する朝ご飯と夜ご飯を一緒に食べる。
時間の提供。
堂々とイチャつく二人に理子は呆れる。
歩み寄る決意。

8.
理子の体調不良。
風邪。
晴明と依子による看病。
依子の気持ち。
和解。
〈2巻了〉

《3巻メインテーマ:晴明》
9.
晴明の仕事。
父から一本の電話。
晴明の過去。
一つの事業を試験的に任された。
冷酷且つ合理的な判断。
大量の解雇者。

10.
依子を甘やかす。
寧音の心配。
過去の自分との決別。
合理性だけでは依子への気持ちが説明できない。
人間らしい心を持つ。
暖かさ。

11.
視察。
父親の訪問。
依子と甘々な日常を堂々と見せつける。
閉口する父親。
笑う。

12.
後日。
電話先で父の提案。
経営を任せる選択肢も晴明は断る。
依子との時間。
大切な人。
優先順位を間違えない。
彼女を愛する気持ちを大事にしよう。
一生を捧げる。
笑い合う。
〈3巻了〉

簡易版を作る上でとても重要な点が1つあります。

ソレは、

作り込みを減らして見やすさに特化すること

ましゅ
ましゅ

本当に必要最小限の情報だけでOKです。

自分が小説を書く上で「確認」のために使うメモ帳みたいなものですからね。

① 買い物に行こう

② 忘れないように買う品をメモに起こす

③ メモを追いながら買い物を進める

買い物を小説に置き換えて使ってみて下さい。

小説を書きたい。

内容の大筋を忘れないようにメモを起こす。

メモを見ながら執筆を進める。

簡易版のプロットはとても大切な要素の1つです。

僕の例を参考にしながらご自分のプロットも作ってみて下さいね。

主人公キャラの設定も公開 / 本格版の一部

本格版は制作をしていなかったのですが主人公設定だけは残っていました。

参考になるかも知れません。

コチラも一切の手直しなく公開してみましょう。

どうぞっ!!

★登場人物★

・出水晴明(いずみはるあき)
「この感情は。いったいなんでしょうか?」
 主人公。
 16歳。高校二年生。合気道の有段者。個人事業主。FP。金融資産運用。学績最高峰。
 目を覆うミディアムヘア。細身。理知的な雰囲気。
 超合理主義者。追求に妥協はしない。他人に同価値観は求めない。
 常に敬語で喋る人。必要以上の人付き合いは是としない。線引きは明確に。
 機械的。人間っぽくない。心の中には優しさが眠っている。
 依子を甘やかす。
 両親は海外で仕事。家にいない。実質的にマンションで一人暮らし。
 親子仲は可もなく不可もなく。晴明との接し方が親も分からないらしい。

こうして分かるように本格版の方は簡易版とは圧倒的に異なる作り込みです。

細部の内容を詰めていってリアリティ(存在感)を増やす。

基本的な手法は他のキャラも本編のプロットも同様ですね。

簡易版と表現するなら本格版と表現ができると思います。

簡易版はサクッとお手軽に。

本格版は簡易版を基にもっと深く細かい設定を書き込む。

割と理にかなった制作方法かな~っと個人的に満足していますよ。

1つのサンプルとして有効活用して貰えたら嬉しいです。

まとめ

いかがでしょうか?

今回は「小説のプロットの書き方は?」というテーマで記事を書いてみました。

僕の場合は、

簡易版本格版を書いて本編の執筆に使っていく

ましゅ
ましゅ

というスタンスです。

ちなみに、本格版っていつ使うのでしょうか??

質問者さん
質問者さん

コレに関しては「執筆している小説の流れ(詳細)を忘れてしまった時」ですね。

こういう時って筆が止まることが多いのです。

大抵の場合において執筆が止まる原因は、

主観的になりすぎて全体像を見失っている

コレが理由かな~っと思うので本来のプロットを思い出す方が良いでしょう。

極力は初めに書いたプロットから大きく道を外さないことがコツです。

(後から余計な手直しをすると設定世界観破綻する恐れがありますので)

ココは要注意ということで。

是非、執筆を頑張ってみて下さいね。

ご精読ありがとうございましたっ。

ではではー!!

ABOUT ME
MaSu GAR
MaSu GAR
小説家&ベーシスト
web小説家歴6年。ベーシスト歴15年。近年は本腰を入れてコンテストや公募に挑戦中。ソロベーシストとしてYouTubeでも活動している。『継続力』こそが最大の強み。
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