小説
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【解説】小説が持つ強みってなに? | 読者の解釈次第という最大の魅力

ましゅ / MaSu GAR
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この記事を書いた人

名前 / Name  
ましゅ / MaSu GAR 

職業 / Occupation
清掃業、ブロガー(Web小説家&ベーシスト)

実績 / Achievements
Web小説家として7年目。ベーシストとして16年目。自己表現をテーマに様々な活動をしています。知識欲が旺盛です。

耳にする「マンガで良くない?」という話

僕は長年小説を書き続けている人間ですし小説を愛している人間です。

そんな人間にとって、

「小説って読むの大変だしマンガの方が良くない??」

コレは耳が痛いと言いますか。

事実も含まれているだけあってなかなか反論が難しいもの。

そうは言っても「小説にだけある魅力」も絶対にあるのです。

  • マンガで良くない?
  • アニメで良くない?
  • ドラマで良くない?

この手の話題に対しても僕なりの1つの答えを持っていますよ。

(昔、旧Twitterでも議題に上がっていましたね)

小説は、

描写が不完全で曖昧だからこそ出せる解釈の幅がある

コレが僕の結論です。

どういうことなのか?

詳しく解説して行きましょうね。

では、本編へどうぞっ!!

描写が脳内で補完されるという強み(弱み)

コレはアニメマンガなどを想像して貰うと分かりやすいと思います。

僕がアニメ史上最高傑作だと思うCLANNADを持ってきてみました。

さて。

このパッケージを見てキャラクターの容姿における解釈の幅はあるでしょうか??

ないですよね。

CLANNADに限らずアニメではキャラクターの容姿が矛盾無くバッチリ描かれています。

そして、劇中の行動に関してもキャラは丁寧に描かれることがほとんど。

要するに、

映像化という答えが存在するストーリーを楽しんでいる

コレがアニメという作品の醍醐味です。

では、マンガはどうでしょう?

マンガにはアニメほど映像化に自由度はないものの「絵」という形で答えがあります。

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ONE PIECEでもルフィの容姿をまったく違う解釈をすることは少ないですよね。

(モノクロだけのキャラは髪の色などで解釈違いがありますけどね 笑)

要するにマンガもある程度は解釈違いが少ない作品なのです。

ではでは、我らが小説はどうでしょう??

  • イラストレーターの先生による挿絵と表紙など(10枚程度)
  • 後は文章だけ
  • 心理描写も行動描写もすべてが文章で描かれる

文章って実に曖昧で宙ぶらりんと言いますか――言い方を変えると読者次第なのです。

作家も読者の脳内補完に任せて作品を託している。

そんな部分は少なからずあります。

仮に、現行の小説の1巻分を、

  • 漏れなく
  • 抜けなく
  • 徹底的に

このテーマで書き直したら恐らく文章量は数倍以上に膨れ上がるでしょう。

しかも、死ぬほどにつまらない。

小説は描写の取捨選択があってこそ良い物語が出来上がるのです。

当然に都合で抜け落ちる描写もあるもの。

そこを読者の方に脳内で補完して貰う――。

コレが小説という媒体の特徴です。

100人に同じ小説を読んで貰って感想を語り合ったとしても、

  • キャラの容姿
  • 境遇
  • 行動の選択
  • 心境

どの点においても100人で違う解釈を持つことでしょう。

1つの例としてこんな質問はどうでしょうか??

【陰の実力者になりたくて

アニメも大人気の陰実ですね。

さて、

「主人公『シド・カゲノー』の身長は??」

コレだって作中に明確なデータがなければ想像でしかないですからね。

『平均的』という情報から170cm程度と解釈する人も居るし。

もう少し低いと解釈する人も居る。

この「曖昧さ」こそが僕は小説のメリット&デメリットだと思っています。

解釈次第は諸刃の剣である

解釈次第とは言っても、

解釈するに足るだけの魅力を持った作品を提供する

コレができなければ話になりません。

小説の長所はそのまま短所に言い換えることも可能です。

見出し通りに「諸刃の剣」なのです。

△ なんとなくソレっぽい容姿と体格の主人公

△ ふわふわとした行動原理と心情

△ 動かされている感が強いキャラたち

コレで「解釈次第で!」と言ったところで「ふざけんな!!」って読者さんに言われちゃいまよね。

○ 意味のある解釈の幅を持たせる

○ 丁寧に伏線を張る

○ キャラクターの心や設定は徹底的に作り込む

ちゃんと作る上で意識しながら構築すれば自然と「良い解釈の幅」は生まれます。

もっと凄い領域に入ると、

この解釈の幅や先入観を見越して伏線やトラップを貼る

なんて使い方もできますね。

世間で言う「伏線回収」「隠し要素」など。

あるいは間違った解釈に意図的に誘い込む「ミスリード」的な用法もありますね。

アニメやマンガとは違った「文章のみ」だからこそできるトリック――。

他の媒体では魅せられない力があるのです。

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西尾維新先生の「物語シリーズ」は特にどれも圧巻と言って良いでしょう。

特に1番最初の「化物語 上/下」「傷物語」は僕の大のお気に入り。

アニメ版は見たけど小説版は読んでいない――。

是非、1度読んでみて下さい。

あのコミカルでテンポが良くソレでいて作中で伏線が回収される展開は本当に魅力的。

解釈次第で未知を想像することも楽しめます。

これぞ小説の強みだと思います。

息抜きにいかがですか??
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まとめ

いかがでしょうか?

今回は「小説が持つ他とは違う強み」というテーマで記事を書いてみました。

圧倒的な解釈の幅と策を巡らせる自由度の高さ

コレが最大の強みだと僕は思います。

なので、

  • マンガで良くね?
  • アニメで良くね?
  • ドラマで良くね?

良くないです。

記事で紹介したように小説にはたくさんの魅力があるのです。

是非、小説の魅力に悩んでいる貴方も胸を張って小説を楽しんで下さい。

作家(クリエイター)の方も。

読者の方も。

小説という作品の魅力に触れて貰えたら嬉しいです。

ご精読ありがとうございましたっ。

ではではー!!

ABOUT ME
MaSu GAR
MaSu GAR
小説家&ベーシスト
Web小説家歴7年。ベーシスト歴16年。近年は本腰を入れてコンテストや公募に挑戦中。ソロベーシストとしてYouTube等の活動も。『継続力』こそが最大の強み。
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