【解説】客観視をするってどういうこと? | 読者目線に切り替えるということ | 小説 推敲 コツ
推敲は小説を成功させる上で必要不可欠
小説を書く上で推敲という作業は絶対に必要な作業ですよね。
・1度書いた文章を見直して
・修正を繰り返して
・決定稿へ
この推敲の作業の中で極めて重要なポイントになるコツこそが「客観視」という技術。
自身の小説に対して「作者」から「読者」の視点に切り替える。
コレって実に大変なことなのです。
・作者は自分の小説の展望や展開を知っている
・キャラクターやシナリオの裏設定まで考えてある
こうした要素を持ったまま「読者」になりきる必要がある訳です。
簡単な話ではありません(そういった理由からも僕は推敲の作業が苦手です)
自作に対してどういったアプローチをするのか?
具体的な推敲に向けた対処法は?
今回の記事ではそういった点に触れていこうと思います。
是非、参考にしてみて下さいね。
では、本編へどうぞっ!!
簡単な対処法は「時間を置く」です
僕が1番に思う具体的で簡単な方法は
小説を書き終えたら推敲までに少しの時間を空ける
コレが分かりやすくて効率的かな~っと思いますね。
まず、一心不乱に小説を(不格好でも良いので)書き上げてしまう。
そして、書き上げた小説を数日~1週間ほど置いておく。
(※注意! この時に小説への熱意が冷めてしまわないように。冷めるくらいならササッと推敲に入ってしまうのも手です)
書き上げた小説から一時的に距離を置くことで客観的な視点を得よう。
そういう方法の1つですね。
もちろん自作であり作者であるご自身が作品を完全に忘れることはできないでしょう。
ですが、100%の執筆モードからは脱せるはず。
そうしたスタンスに切り替えて推敲に入ろう――ということですね。
分かりやすく効果が得られる方法なのでおすすめです。
推敲時は自作に対して厳しめに評価を付ける
コレに関しては「いちゃもんを付ける」ではなく「手心を加えない」という意味です。
自作に対する応援の気持ちが推敲の作業に入り込まないように意識してみましょう。
ちょっと話が脱線しますが――。
僕はボクシングの大ファンなのですがボクシングには採点というシステムがあります。
この採点がKO以外に勝敗を分ける唯一の点なのですが
観戦の際に客観的な視点を得るためにあえて応援している選手に厳しめに点を振る
という方法を取っています。
(もちろん僕は試合のジャッジではないですし採点は自己満足ですが 笑)
こうすることで応援している側に対して主観が入り交じらないようにしているのですよ。
小説に関しても同じです。
自分の小説の1番のファンであり理解者はご自身だと思います。
だからこそ手心が入らないようにあえて厳しめにジャッジ(採点)を付けていく。
・読者にこの内容は伝わっているか?
・テーマは少しもブレていないか?
・脱線は多くないか?
他にも様々な要素はありますよね。
大事な作品だからこそ厳しめに自分の作品を追求していきましょう。
最初にもお伝えしたように「難癖を付ける」ではなく「ここは?」という点を注意深く観察するということ。
そして、その1つ1つを納得行く形に自分の手で修正をしていく。
コレが推敲という作業の形であり「大変」と言われる所以ですね。
是非、参考にしてみて下さい。
推敲の方法は?
コレに関しては個人によって様々なので一概には言えません。
僕なりのやり方として以下のような方法(解説)があります。
推敲という点を扱っている都合で内容が重複してしまう部分があるのはご容赦下さい。
基本的に
・初稿
・推敲(客観視 → 修正) / 改稿(客観視 → 部分的に書き直し)
・決定稿(完成)
この手順が一連の流れです。
1つ僕が言えるアドバイスとしては、
推敲時は厳しく追及をした上で100点満点(完璧)は目指さない
という在り方がおすすめかなと。
ご自身にとっての完璧は読者の方にとっての完璧とは限らないのです。
加えて、100点満点を目指すが故に小説の完成が停滞する(頓挫する)という可能性もあります。
ココには注意をするようにしてみて下さい。
小説の完成度を上げるのが推敲の役目。
でも、完成度を上げるのと完璧を目指さないのを両立した方が良い。
矛盾しているようですが「完成」を目指すために大事なこと。
意識するようにしてみて下さいね。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は「客観視をするってどういうこと?」から「推敲」というテーマについての記事を書いてみました。
自作を眺める目を客観的な視点に切り替えるのは思った以上に大変なことだと思います。
時間を置くのが無難ですが熱が冷めないようにするもの大事。
バランス感を意識しながら本記事のテクニックを使ってみて下さいね。
ご精読ありがとうございましたっ。
ではでは~!!