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【解説】小説の書き方#2 ~ ストーリー&プロット編 ~ | 初心者向けに「書ける!」を目指します

ましゅ / MaSu GAR
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この記事を書いた人

名前 / Name  
ましゅ / MaSu GAR 

職業 / Occupation
清掃業、ブロガー(Web小説家&ベーシスト)

実績 / Achievements
Web小説家として7年目。ベーシストとして16年目。自己表現をテーマに様々な活動をしています。知識欲が旺盛です。

着地点は明確に思い描こう

小説を書くことにおいて「結末を明確に思い描く」という点はとても大切です

どのように始まるのかと同じくらいに大切だと言えるかも知れません。

「掴みは良かったけど終わり方は微妙だったかな~……」

実際に連載をしてみると分かるのですが終わり方を綺麗にまとめるのは至難の業です。

読者の心を掴むという意味で導入部分が極めて重要なのは大前提――当然です。

ですが「本当に凄い名作」はその引き際も素晴らしいと思っています。

『言うは易く行うは難し』

実行に移すのが極めて難しい。

そういった現実もあるのだということを知っておいて下さい。

僕は皆さんに「名作を書いて欲しい」と思っている訳ではありません。

デビュー作から超名作を書けるのだとしたら今この文章を読む必要はないでしょう。

(そもそも「名作」とは読者の方々が決めるもの。自分自身で決められるものではありません)

必死に足掻きながらでも1本の作品を完成させたい。

そのヒントが欲しいからこの文章を読んでいるのではないでしょうか?

僕自身もそうやって足掻きながら自分の力で必死に書き進めきた――そこだけは自負があります。

「まずは1作品を完結させましょう」

その足がかりとして「終わりを意識」して下さい。

始まりと終わりに明確な点があれば後はその点と点を結ぶだけ。

始点と終点ですね。

大事なことなので覚えておいて下さい。

ストーリーラインを考えよう

この時点では本当に漠然とした「こう書きたい」という程度で良いかと思います。

  • こんな感じの導入で
  • こんな感じのキャラクターがいて
  • こんな展開を経て
  • こんな波乱を乗り越えて
  • こんな結末に至る

序破急起承転結といういわば王道の「導入→展開→結末」という流れを自分の中で咀嚼するイメージです。

例題として1つのストーリーラインを考えてみましょうか。

『異世界に転生して最強のチートを得た若者主人公が(無自覚)ハーレムを築きながら戦いを通じて自分の理想を築き上げていく』

Web小説のトレンド――テンプレ系を盛り込むとこんな感じになりましょう。

本当に漠然としたもので良いのです。

最初の頃は「書きたい!!」という気持ちこそが大切な原動力ですからね。

そこを損なわないようにして下さい。

その上で始点と終点を思い描くのはお忘れなく。

先ほどの例なら、

始点:異世界に転生して最強のチートを得る

終点:自分の理想を築き上げる

ということ。

この2つがあればなんとなく最後までお話は書けそうな気がしませんか?

ただ、中間を詰める作業にはまだ全然足りない。

不足しているのは、

魅力的なキャラクターの存在

ですよね。

そこを今度は詰めていきましょう。

キャラクターを考えよう

大体が物語の良さはキャラクターで決まると言っても良いでしょう。

存在(意思)が紡ぐ――それが物語ですからね。

自分が思い描くストーリーの中にどんなキャラクターが存在するのか?

どんなキャラクターが自分にとって魅力的か?

「まずは作者の貴方が最高だと思うキャラクターを作りましょう」

弱い立場から成り上がるキャラクターが好き。

力はなくとも足掻く主人公が好き。

最強の力ですべての存在を屈服させる存在が格好良い。

などなど。

好みは色々とあるはずです。

そんな「好き」を自分が思い描く始点と終点の中に落とし込むのです。

  • 主人公は元々が気弱だったが優しい性格だった
  • 転生前は虐げられる立場だった
  • 最強のチートを得ても根本は変わらない
  • そんな気質が多くの人々を惹き付ける
  • 最終的に彼は世界に名を轟かせる英雄になった

こんな感じで始点と終点という「ポイント」だったものに息を吹き込む。

漠然としていたストーリーがキャラクターのための舞台になる。

始点も終点も本当に大切です。

なぜなら、

キャラクターという最大の魅力が活きるための舞台だから

始点と終点を元にキャラクターを創造してみて下さい。

キャラクターの数は貴方が管理できる人数が良いでしょう。

多ければ多いほどに世界が広がりすぎるきらいがあります。

反対に少なすぎれば世界が狭まり物語の幅は失われます。

どのくらいのキャラクター数が最適かはご自身で決めると良いでしょう。

個人の裁量に委ねられる部分ですね。

是非試行錯誤してみて下さい。

プロットを作りましょう

プロットとは自分が思い描いたストーリーやキャラクターを体系的にまとめたものです。

主に「第三者に見せても良いように」作る――企画書のような側面も持っています。

この時点ではストーリーもキャラクターもしっかり作り込む必要があります。

なぜなら、

この段階ではもう読者の方を意識しているから

プロットの作り方は作者様によってそれぞれの手法があると思います。

僕の場合は、

  • タイトル
  • 概略
  • 舞台
  • メインテーマ
  • 登場人物
  • シナリオ(始点~終点まで)

これらを1つの文書としてまとめて書き出すことが多いです。

こんな感じですね。

【実例 / 僕の場合】

タイトル:永久の寒空 – メビウスの輪 –

概略:奇妙。夢か誠か幻か――。過去に生き続ける哀しき男の物語。

舞台:北海道(札幌)

メインテーマ:貴方の心に永遠の傷跡を

登場人物:主人公 ヒロイン サブキャラ 

シナリオ:全6章(1章~6章の全体像を示す)

登場人物シナリオに関しては実作ではもっとしっかり書き込みますよ。

あくまでもサンプルとしてどうぞ。

プロットは自分が作品を書く際にも何度も確認する大切な文章となります。

是非、一生懸命に悩みながら書くことをおすすめします。

ただし、

100点満点は基本的に目指さない(達成不可能)

この言葉は忘れないでいて欲しいです。

創作は(自分の中で)100点を目指すとその場から先に進めなくなります。

別の記事で記述しますが100点満点は(ほとんどの場合で)到達できません。

無理です。

何処かで見切りを付けないと先に進めない――そういう状況がこの先何度も発生することでしょう。

そういったある種の諦めと戦いながら執筆は進めていくものです。

勘違いしないで下さいね。

諦めと投げやりは完全に別なものです。

この言葉を忘れずに肯定的な諦めを使いながら作品を完成させましょう

情報収集は必要なタイミングで

小説における情報収集はリアリティを生み出すために必要なことです。

キャラクターや世界を創造するにあたってそのリアリティは必須事項と言えるでしょう。

ですが、

小説とは基本的にエンターテインメントである

この事実を忘れてはいけません。

忠実なリアリティを最初から最後まで羅列したのならそれは単なる日記――日常記録です。

リアリティを駆使しつつエンターテイメント性を忘れない。

『つまらない真実』と『面白い嘘』のどちらが大切だろうか??

これも個々の価値観に基づく判断で良いと思います。

貴方が求める創作の結果に対して必要な情報と使い方を決めると良いでしょう。

情報収集はどの段階で行っても間違いではありません。

必要な時に必要なタイミングで情報を集める。

集めた情報が物語を作る上できっと役に立つと思います。

まとめ

いかがでしょうか?

今回は小説を書く手順として「ストーリー&プロットの作成」の解説をしました。

作成したプロットは本編を執筆する上で何度となく使用する大切な文章です。

自分自身が創作の中で迷子にならないための書類でもありますね。

是非大切になさって下さい。

小説の執筆はしばしば家づくりに例えられることがあります。

家づくりで例えるなら今回のプロットは枠組みの制作に当たりましょう。

後は実際に家を建てる作業に入るだけ。

簡単な道のりではありません――が決して先行きが不透明な訳でもありません。

また記事の続きでお会いできることを楽しみにしています。

それではー!!

【解説】小説の書き方#3 ~ 執筆実践編 / 初稿 ~ | 初心者向けに「書ける!」を目指します
【解説】小説の書き方#3 ~ 執筆実践編 / 初稿 ~ | 初心者向けに「書ける!」を目指します
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MaSu GAR
MaSu GAR
小説家&ベーシスト
Web小説家歴7年。ベーシスト歴16年。近年は本腰を入れてコンテストや公募に挑戦中。ソロベーシストとしてYouTube等の活動も。『継続力』こそが最大の強み。
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