【解説】小説の書き方#5(最終部) ~ 投稿 / 公開編 ~ | 初心者向けに「書ける!」を目指します
完成した原稿は何処へ?
#1~#4までの手順を踏み貴方の前には完成した原稿(決定稿)があるはずです。
ここから先は個人の目的・意向によって送る先が変わりますが――。
・web小説投稿サイト(無料掲載・無料閲覧)に投稿する
・公募に投稿する(各出版社の規則に基づく)
・文学フリマなどで頒布する(各地で開催される)
・自費出版(電子書籍など)
・公開しない(趣味として楽しむ)
というように思いつく限りでもこれだけの選択肢が挙げられます。
僕は初心者の頃の1作目をweb小説投稿サイトに掲載しました。
どの選択肢をとっても得るもの・得られないものがあります。
僕が知っている限りの情報。
是非ご覧下さいね。
web小説投稿サイト
1番にハードルが低く1番に無難とも言える選択肢がweb小説投稿サイト。
ほとんどのサイトでは「登録無料」かつ「無料閲覧(有料作品除く)」というスタンスを取っています。
もっとも有名なサイトと言えばこちら↓↓
なろう系と呼ばれるジャンルが確立されるほどです。
今や多くのweb発書籍を輩出してきた超巨大コンテンツですね。
簡単に登録ができて簡単に投稿ができる――かつジャンルとトレンドさえ考えれば一定の読者さんが期待できる優良なサイトです。
懸念点は明確でジャンルとトレンドに逆らうと読者さんや評価を逃すという点でしょう。
皆さんが「ジャンルとトレンドを読みに来ている」というサイトなので当然の話です。
この辺りはニーズと目的のお話ですね(#1の記事参照)
web小説投稿サイト全般に言えることですがweb小説は基本的に商売です。
趣味で評価など気にしないという場合は別に構わないのですが――書籍化を目指す場合は読者さんや世間を常に意識する必要があります。
ニーズ・トレンド・文章力・信頼性・これらが常に求められるシビアな世界です。
笑いを求めているところに社会風刺的なシリアス系純文学を持ち込んでも見向きもされないということ。
そのweb小説投稿サイトでどんなジャンルが今求められているのか?
テンプレハイファンタジーなのかテンプレ恋愛ハイファンタジーなのか――。
そこに焦点を合わせられないと結果には結びつきにくいかなぁ~……という印象です。
自分の好みがぴったりで書き続ける自信がある!(自分も書きたい!)という方にはおすすめの選択肢ですよ。
中にはweb小説投稿サイトながら収益が得られる仕組みもあるサイトもありますので。
そういったお小遣い稼ぎを狙うのもアリかも知れませんね。
公募
僕が現在目指している活動の方向性ですね。
公募は各有名出版社が年に1~2回ほど開催している感じでしょうか。
ジャンルは多岐に渡り
・web小説系
・SF小説
・短編小説
・一般文芸
・純文学
もっともっとたくさんのジャンルの数だけあるのが公募の魅力です。
他にも小説ではありませんが――
・漫画原作
・脚本
・シナリオ
と言ったように小説となじみが深いジャンルにも公募が存在します。
公募の応募の仕方も様々で
・web投稿
・郵便投稿
など必ず貴方に会うやり方の公募が見つかるはずです。
ただし注意点がいくつかあります。
・応募要項は必ず厳守する(枚数・ジャンル・あらすじの添付など)
・期日は正確に守る(当日消印有効など)
・1度webで公開したものも応募可能か必ず確認をする
上2つは言うまでもない――というか応募する上で必須とも言えることでしょう。
もっとも気をつけなければならないのは1番下の部分。
基本的に公募に投稿する小説は未発表であることが前提です。
ですが――
公募の中にはweb公開した作品(非商業)も未発表として扱ってくれるものがある
という例外が存在するのです。
この辺りが混同してしまうと先方にとてもご迷惑をおかけしてしまうことになりますので。
絶対に応募要項の念入りな確認をした上で
・過去web小説投稿サイトに掲載した作品だけど応募OKかな?
・あっ、この公募では「web発表済み作品NG」って書いてあるな~
という部分に目を向けるようにして下さい。
とっても大切なことです。
文学フリマなどで頒布する
応募してみようかな~とは思ったものの一度も行ったことがない「文学フリマ」
自分で本(冊子)を作って販売しようというスタイルですね。
文学フリマに限らず他の方法で自作の小説を頒布する方法はあります。
ただし、オフラインで規模が大きいとなると文学フリマが1番ではないでしょうか?
ネット上でお友達や交流が多い方には良い機会だと思いますよ。
いっぱいお友達ができたらいつか文学フリマで頒布するのも面白そう。
読者の方やファン・友達と直接的な交流を持てる。
そういった楽しみ方もあるかと思います。
魅力的ですね。
自費出版
一昔前だと「自費出版は背水の陣」みたいなイメージでした。
相応のリスク――高い経費を自分で払い自分の責任で出版社を経由しながら出版する。
自分がその作品に対して強い覚悟を示す必要があるということですね。
失敗も当然ながらリスクは大きいです。
今でもそうした出版社経由の自費出版は1つの選択肢として残っています。
ですが今は「電子書籍化」という自費出版のスタイルが存在します。
Kindle(Amazon)という選択肢が有力でしょうか?
Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)というサービスを使って自分で電子書籍をアップロードする形になります。
公式サイトには「無料でセルフ出版」と記載されていますね。
僕は出版したことがないので詳しくはないのですが――参考にして下さい。
選択肢は多いに越したことはないでしょう。
公開しない
小説を作るということが自己(内部)で完結していて公開することに興味はない。
そういった方には公開しないという選択肢があるでしょう。
世界には自分のためだけに小説を書き続けてその小説を公開しないまま生涯を終えた方もいるほどです。
自分の心の中にある「なにか」を書き出したい。
そういう強い欲求から執筆という手段を執るのもおかしなことではありません。
むしろ僕の起源はそっちが本来の在り方でした。
腹に抱えるこの摩訶不思議な世界に対しての気持ちはなんだ……??
それこそが僕の筆を執った最初のきっかけでしたからね。
どちらかと言うと僕は純文学寄りの人間なのだと思います。
なので公開しない(する必要がない)という方の気持ちはよ~く分かります。
変なことではありませんよ。
僕も自分が書いた(非公開)小説を今でも見直して
「あ~……。あの頃はそうだったなぁ。懐かしいよね」
と、振り返ることもあります。
良いのです。
楽しみ方は人それぞれですからね。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は小説を書く手順の最終部――投稿・公開編を解説しました。
ある意味では1番長く熱量があった記事になりましたね 笑
こういったことを語るのは実は好きなのです。
そして今、この記事を読んでいる方には小説を完成させた方々もいることでしょう。
おめでとうございます。
お疲れ様です。
何度も語っていることですが
・誰が書いても立派な〝小説〟です
・不格好でも良い
・完成させたことを誇って欲しい
僕はいつだってそう思います。
時に成果が出ず、時に方向性がかみ合わず、時に心が折れてしまうこともある――。
努力が結果にすぐ結びつくのだとしたらそれは「才能」と「実力」と「幸運」のすべてを併せ持つ限られた人のみです。
・どうしたら自分にとって良い方向に行けるかな?
・どうしたら自分が成功できるかな?
・どうしたら自分は満足かな?
この部分を考えながら地道に行動を重ねていきましょう。
ブログ――今、こうして記事にしている行動も、その1つなのです。
僕の自己満足と積み重ねてきた経験が誰かの役に立つことを切に願っています。
ではでは。
ご精読ありがとうございましたー!!
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