【解説】小説は導入が要である | 最初のエピソードで読者を引き込もう
3000文字から6000文字程度で導入を締める
僕の肌感としては
① 3000文字~6000文字辺りで導入を固めている
② 開幕で事件が起こっている / 転生 転移 追放 etc…
③ アクション(動き)がある
コレが世間でウケる(評価される)小説の特徴だと思っています。
結構な数のWeb小説やライトノベルを読んできた僕の観点なので見当違いでもないでしょう。
(ついでに作家の側でもあります)
試しに僕自身の小説の導入を軽く分析してみました。
① 導入部分は3340文字 / OK
② 開幕で事件に向かっている最中 / △
③ アクションが弱い / ×
なので「導入としては評価できない」という分析結果になる訳です。
(全体の完成度とはまた違った話ですが導入が悪いと読者の印象も良くないですよね)
コレに対して書籍化もしている追放系の作品を分析してみましょうか。
① 導入部分は4300文字 / OK
② 開幕で追放される / OK
③ 追放という事実自体が相当なアクション / OK
テンプレ系って本当に優秀ですよね。
(この発想を持ってきた先駆者の方たちは凄いな~っと思います)
導入部分だけを見ても「成功するべくして成功している」と言えましょう。
僕の小説を書く上でバイブルと化している本書でも
アクションが必須である
という旨の発言は何度となく描かれています。
アクションって言われても漠然としていて掴みづらい!!
という方にも分かりやすいように本記事の中で解説していきますね。
是非、参考にしてみて下さい。
事件とアクションを起こそう
先ほどの文章で
テンプレ系って凄いな~……
と、僕が言葉にしましたね。
テンプレ系のなにが優秀かと言いますと
テンプレ的な展開自体が事件とアクションを同時に引き起こしている
という点に尽きると思います。
小説で成功に必須な要素が自然に達成されている。
コレって本当に凄いことなのですよ。
転生系であれば
① 現代から転生する(事件)
② 転生した世界で生きることを余儀なくされる(アクション)
この2つが同時に成立しますよね。
もっと言うと転生した――異世界の中で生きるという行為自体がアクションの連続です。
テンプレ系という仕組み自体が「読者を惹き付ける」という魅力を持っている。
Web小説の界隈で爆発的な人気を持つのにも頷ける話です。
導入で「事件+アクション」のコンビネーションは必須級のテクニックです
Web小説でなくてもエンタメ小説を書く方なら大事になる技術だと思います。
(※アニメでも1話は微妙だけど全話見たら面白かったみたいな例はありますよね。なので一概には言えない側面もありますよ)
① 事件で始まる導入
② 事件がアクションを誘引する
③ 事件をきっかけにキャラが動き続ける
こうしたパターンはとても有効な手段の1つ。
作品を作る上で
どうしたら作品に活かせるかな??
という思考を浮かべながらシナリオを書いてみることをおすすめしますよ。
魅力的な導入を描く一助になると思います。
参考にどうぞ!
導入が長すぎるとどうなるか??
僕は導入に関して、
長くても1万文字以内が限界だろう(コレでも正直キツい)
という解釈を持っています。
読者の視点に立った時に、
① 右も左も展開も分からない作品に対して
② ファーストタッチで
③ 延々と説明が続く作品が読みたいか??
ココが「導入は短めに」という言葉の根拠になっています。
作者は作品の展開や面白いポイント――未来の魅力を知っていますよね。
ところが読者の方はソレを序盤で読み取ることは困難です。
こうした認識の乖離が「1人歩き」みたいな結果を生んでしまう訳ですね。
(僕も何度となく繰り返して今に至ります)
1万文字だとWeb小説の場合は2~3話を必要としますよね。
3000文字~6000文字だと1話で済むケースも多いでしょう。
つまり、
読者の方が1話で話に引き込まれるように作品を作ろう!!
なので3000文字~6000文字という文章量は理想型の1つと言えるのです。
実例を見て貰った方が早いかも知れません。
小説家になろう – みんなのための小説投稿サイト (syosetu.com)
無料で小説を書ける、読める、伝えられる – カクヨム (kakuyomu.jp)
Web小説投稿サイトの方で書籍化作品の1話目を読んでみて下さい。
大体の場合において
1話目で事件が起きてアクションが発生している
こうした傾向が掴めると思いますよ。
成功に向けたアプローチの1つとして是非参考にしてみて下さい。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は「小説の要は導入部である」というテーマで記事を書いてみました。
大衆に受ける作品へのアプローチとして
事件+アクション → アクション → 事件 → アクション
みたいな形は成功例の1つです。
もちろん作品を書く上で「読者の方がアクション疲れしないように」という気遣いも必要ですよね。
何処で休憩を入れるのか。
閑話は必要か?
脱線も必要か??
こうした分量のさじ加減は作家の個性とも言い換えられますね。
経験が物を言う部分もあるでしょう。
是非、ご自分の中で調整をしながら活用してみて下さいな。
ご精読ありがとうございましたっ。
ではではー!!