【解説】起承転結の使い方は? | 成功の法則から導かれた王道の手法です

起承転結とは?
起承転結とは主に小説や詩などで用いられる伝統的な手法の1つです。
論文等のビジネス文書で用いると失敗すると言われていますね 笑
(ニーズのパターンが結論から始まるのが論文だからです)
起承転結は分かりやすく、
① 起 / 物語の始まり
② 承 / 物語の展開
③ 転 / 物語のクライマックスへ
④ 結 / 物語の結末
概ねこういった解釈で良いと思います。
コレを用いることで合理的に(分かりやすく)作品の内容を描くことができますよ。
成功の法則(結果論)から導き出された王道の展開と言えますかね。
要素を分解して例文と共に1つずつ解説をして行きましょう。
起 / 物語の始まり
【起 / 例文】
ある日、庶民である主人公は交通事故に遭い、意識を失う。目を覚ますと、そこは中世ヨーロッパ風の異世界だった。前世の記憶を保持していることに気づいた主人公は、新たな人生を送る決意をする。
起の部分は登場人物や舞台が紹介される導入の部分に該当します。
Web小説や一般文芸でも例外なく「触りがもっとも重要」と言われていますね。
ココの部分で読者を掴めるかどうかが鍵を握っていると言っても良いでしょう。
具体的には、
① 魅力的なアクションや事件を起こして読者の興味を引く
② 読者のニーズを満たすキャラクターを登場させる
この2つを満たした上で本編へしっかり繋げる力が求められる形です。
当然ながら「本編が面白そう……!!」と思わせるだけの文章力(構成力)も必要ですよ。
この辺りを意識しながら次のステップに進みましょう。
承 / 物語の展開
【承 / 例文】
主人公は貧しい家庭に生まれる。しかし、前世での知識や経験を生かし、努力と知恵で成長していく。周囲の人々との交流や試練を通じて、徐々に自身の運命を切り開いてゆく。
承の部分では起の部分で発生した出来事を派生させて展開させていきます。
具体的には「物語が進行すると共に問題や課題が明確になる」という表現ができますね。
本編の多くの部分を占める――転(波乱)の前の一風景といったところでしょう。
この辺りからキャラクターが生き生きと(自由に)駆け回る頃合いです。
この段階から障害となる試練や敵対者を登場させるのも良いでしょう。
本編の大部分を占めるだけあって文章力が一層に求められるセクションだと思います。
大事な部分ですよ。
転 / 物語のクライマックスへ
【転 / 例文】
成長した主人公は、王都の学院に入学し、魔術や剣術を学ぶ。そこで出会った仲間たちやライバルとの関わりを通じて、内面の葛藤や成長が描かれる。また、王都での陰謀や事件に巻き込まれ、立ち向かう姿も描かれる。
転は物語のクライマックスや大きな転換点と言った部分に当たります。
大抵の場合では当人(主人公たち)が予想し得ない出来事が起こって物語の方向性が一気に変わりますよ。
この部分では主人公や他の登場人物たちが重要な決断を迫られたりしますね。
窮地に立たされた主人公たちがどんな対処をするのか――無双するのか、圧倒するのか、恐れつつも必死に立ち向かうのか。
あるいは負けからなにかを掴むのか。
クライマックスをどう描くのかは作者の手腕の見せ所と言ったところでしょう。
力を尽くして描いてみて下さい。
結 / 物語の結末
【結 / 例文】
最終的に、主人公は自らの運命と前世の因縁に向き合い、異世界での使命を果たす。仲間たちとの絆や成長を通じて、新たなる旅立ちが待っている。
結の部分では転の部分で起こったイベントが最終的にどうなったのかを描きます。
イメージ的にはクライマックス+エンディング+アフターストーリーみたいな感じかと。
要するに、
① 事件の解決方法
② どうやって実際に事件を解決したのか??
③ その後、どうなった??
こういった部分を意識して描くようにしてみて下さい。
ちなみに「その後、どうなった??」の部分は連載か完結かで扱い方が少し異なります。
連載形式かつ続きがあるなら引きで次の章(続編)へ繋げるのが良いでしょうし。
1巻完結の小説ならバシッと収束させて大団円に向かわせるのが良いでしょう。
(バッドエンドやビターエンドでも納得の形に持って行くようにしましょうね)
結末を雑に作るとファンが多い作品の場合は大抵の場合において大炎上します。
本気で作り込んでも全員のニーズを満たせる訳ではないので実に難しいところ。
ご自分の裁量で良い落とし所を見つけてみて下さいね。
この例文はAIが作っていました / Catchy
本記事の例文を見て、
「なんか、生きた文章っぽくないな……??」
と、思った貴方はとても勘が鋭いと言えますね。
実はこの例文はAIに主軸の部分をお願いしていました。
具体的にはCatchyという文章系AIサービスの『AIに質問』という項目から投げたテーマです。
実際のスクリーンショットは以下の通り。

「質問したいテーマ」の中にWeb小説の創作を入れて、
「Web小説の転生もの風に起承転結の例文を具体的に描いて下さい」
(人間に投げたら怒られるような)雑な質問を投げかけた結果がこの例文という訳です。
僕の質問に対するAI君の出した回答は以下の形でした。

部分的な修正は入れましたが今回は主軸をそのまま採用した形ですね。
テーマを探すような場合には(ネタ出しとして)とても有効な手段だと思います。
100種もの生成ツールを備えるほどの充実したサービスですからね。
汎用性は◎です。
レビュー記事も併せて一緒に読んでみて下さいね。

まとめ
いかがでしょうか?
今回は「起承転結の使い方」というテーマで記事を書いてみました。
具体的には、
【起】
ある日、庶民である主人公は交通事故に遭い、意識を失う。目を覚ますと、そこは中世ヨーロッパ風の異世界だった。前世の記憶を保持していることに気づいた主人公は、新たな人生を送る決意をする。
【承】
主人公は貧しい家庭に生まれる。しかし、前世での知識や経験を生かし、努力と知恵で成長していく。周囲の人々との交流や試練を通じて、徐々に自身の運命を切り開いてゆく。
【転】
成長した主人公は、王都の学院に入学し、魔術や剣術を学ぶ。そこで出会った仲間たちやライバルとの関わりを通じて、内面の葛藤や成長が描かれる。また、王都での陰謀や事件に巻き込まれ、立ち向かう姿も描かれる。
【結】
最終的に、主人公は自らの運命と前世の因縁に向き合い、異世界での使命を果たす。仲間たちとの絆や成長を通じて、新たなる旅立ちが待っている。
イメージとしてはこんな流れで1つの作品が作られると思って貰えればOKです。
当然ながら、
成功のパターンの1つであって絶対ではない
こういった前提はあるものの実用性に関しては火を見るよりも明らかでしょう。
覚えておいて損はないと思いますよ。
是非、参考にしてみて下さいね。
ご精読ありがとうございましたっ。
ではではー!!
