【紹介】Fender Japan PB62(1989~) | ジャパン・ヴィンテージ

Fender Japanとは?
2015年まで存在していたFender社における日本製の楽器ブランドです。
1997年頃まではフジゲンが製造を担当していました。
1997年頃から2015年頃まではダイナ楽器が組み立て・製造を担っています。
- 1982年頃~1997年頃「MADE IN JAPAN(フジゲン)」
- 1997年頃~2007年頃「Crafted in japan(ダイナ楽器・組み立て)」
- 2007年頃~2015年頃「Made in japan(ダイナ楽器・製造)」
製造元を取って「フジゲン期」「ダイナ期」という名称で呼ばれることもありますね。
- 古いものほど希少価値・資産的価値が存在する
- フジゲンは製造クオリティに定評がある
いくつかの理由が重なって「フジゲン期の評判は良い」という説になっているとか。
持っている身からすると「ピンキリ」という一言に尽きます。
どのメーカーにでも言えることですね。
実際に弾いてみるまで分からないと思います。
弾いてみて初めて良さが見えてくる。
超高級料理も舌に合わなければ「美味しくない」という感想になってしまう――。
それと一緒です。
個人の主観って大事ですよね。
Fender Japan / PB62(1989~1990)
僕が所有するベースの1つに「Fender Japan PB62」があります。
Precision Bass 1962sをモチーフに再現して製造。
なので「PB62」という型番が付いています。

シリアルナンバーを見ると年代が分かります(ネック裏ジョイント付近に記載)
Iシリアルなので1989年~1990年頃の製造ということ。
日焼けとか色々と使い込んだ都合で良い味が出ています。
当時の価格帯ではエントリーモデルクラスだったはず。
- ボディ材はバスウッド
- ネック材はメイプル
- 指板材はローズウッド
エントリーモデルとしてはスタンダードと言えるのではないでしょうか?
僕はこの楽器が大好きです。
手放すことは一生ないでしょう。
エントリーモデルとは言え「一生もの」と断じて良いかと。
楽器自体と自分が同年代であるという点も大きいですかね。
演奏してみた(サウンドチェック)
実際に弾いてみました。
プレベらしい音がしっかりと鳴っています。
ただし古い楽器である故に弱点もあります。
- ノイズに弱い(歪み系エフェクターと相性が悪い)
- ヘッド落ちがする(個体差です)
ノイズに弱いのは価格帯ゆえにでしょう。
ヘッド落ちは経年劣化に基づくものなのか個体が持つ特性なのか――。
10年以上前に中古で購入した時には既にこういう状態でした。
慣れてしまえば問題はありません。
ストラップの太さや長さで対応も可能です。
弾き心地は抜群なのでその部分だけは弾き手が対処するしかないですね。
知識が豊富なら改造とかしたい。
壊す心配を考えるとプロにお任せした方が無難でしょうかね。
中古楽器の魅力 / 注意点
僕は現在3本のベースを所持しています。
- Bacchus Handmade Series 02 Woodline
- Fender Japan PB62
- G&L L-2000 Tribute
そして――
- Bacchus Handmade Series 02 Woodline
- Fender Japan PB62
この2本は中古で購入した楽器です。
中古楽器のメリットは以下の通り。
- 新品よりも安い価格で購入できる(ホンモノのヴィンテージは除く)
- 弾き込まれた1品に出会えるかも知れない
- 改造済みの品が探せる
僕の場合で言えばPB62はほぼ定価と同程度だったかと思います。
【Fender Japan PB62】
これは希少価値という側面が影響しています。
ヴィンテージ系の楽器が高いのと同じ原理ですね。
逆に「Handmade Series 02 Woodline」に関しては定価の半分以下で購入できました。
古めの型で傷が多いという理由です。
僕はそれを「個性」と捉えるタイプなので良い点に働きましたね。
安く良い楽器が購入できました。
ただし――
- 大前提として楽器に知識を持っている
- ネックやフレットの状態が把握できている
- 楽器店系列で購入する(個人間取引は避けるのが無難)
致命的な外れを引いてしまわないように注意が必要です。
そういう意味では初心者さんに中古はおすすめできないですね。
僕は1本目から中古で買って「弾きづらさ」に相当悩まされました。
1本目は安心できるメーカーの新品を楽器店系列で購入するのが良いでしょう。
基本的には安価(3万円から4万円ほど)なジャズベースがおすすめ。
ベースを弾き続ける! という確固たる決意がある場合は高いモデルでも良いかと。
高額な楽器は「弾きやすい」という傾向はありますので。
もちろん自分で弾いてみて「合う」「合わない」は絶対にあります。
高いからと言って絶対視するのは良くないかな~っと思います。
おまけ:初心者の方におすすめなベース
僕が今の環境で1本目に楽器を買うのなら
- ジャズベース(汎用的)
- 価格が3万円から4万円ほど
- 販売元が国内メーカーであること
- 信頼度が高い
以上を満たす「Bacchus」の「Universe Series」を選ぶと思います。
BJB-1-RSM/Mとかはどうでしょうか。
Bacchusはスタンダードなジャズベースが安く買えるという印象です。
慣れてきてアップグレードする際にも
- Universe Series(中国製)
- Global Series(東南アジア製)
- Japan Tune-up series(海外製造の楽器を日本で調整・仕上げ)
- Craft Series(木材部は海外で製造・国内工場で組み立て)
- Handmade Series(国内製造の最上位機種)
こんな感じでBacchusの中でもアップグレードすることが可能です。
性能に対して値段が控えめな点もおすすめできるポイント。
是非、参考にして下さいね。
ご精読ありがとうございましたっ。
ではではー!!