【解説】ローズウッド指板の特徴 | ウォームなサウンドの超定番な木材 | ベースの指板材
エントリークラスからハイエンドまで採用
ローズウッド指板は本当に多用な機種に採用される名材と言って良いでしょう。
古くはヴィンテージの最初期の個体にも使われています。
ブラジリアン・ローズウッド(通称:ハカランダ)と呼ばれる希少材ですね。
逆にエントリーモデルの楽器にも普通にローズウッドは使用されています。
もちろんグレードは価格帯に準じていますけれどね。
ローズウッドという木材は本当に幅広いベースの指板に使われています。
ローズウッド指板の特徴とはいったいどんなものか??
割と定番な木材ですが音にも傾向と呼ばれるものが存在しています。
古くから使われ続けるには理由があるということ。
是非、記事で一緒に学んでいきましょう。
では、どうぞっ!!
ローズウッド指板の外見的特徴
ローズウッドの見た目って僕は凄く好きなんですよね。
深い色合いと言いますか――じわっと暗い感じが好きなのです。
僕の持っている「Fender Japan PB62(1989~)」の指板材がローズウッドですね。
当時のエントリーモデルと思われる1本ですがしっかりローズウッドが使われています。
拡大してみるとこんな感じ。
この風合いが本当に好きですね。
淡く木目が見える焦げ茶色の指板材
コレがローズウッドの外見的特徴と言えましょう。
表面には塗装などがしておらず木材がそのまま表面になっていることが多いです。
なので環境の変化に弱いです。
賛否はありますが
乾燥などを防ぐためにレモンオイルなどでお手入れをする
コレが一般的かな、と。
・日々の演奏で汗や油が付くからソレで十分
・レモンオイルの成分(酸)が逆に悪影響を及ぼす
という意見も一定数あります。
「乾燥は防ぎたい(ひび割れする)」という意味で僕はレモンオイル推奨派です。
ここは楽器業界の中でも意見が割れるところでしょう。
ご自分の判断で必要な手段を選んで下さいね。
指板のお手入れ(オイル)
せっかくお手入れの話題が上がったので良いクリーニング剤をご紹介しておきましょうか。
レモンオイルではありませんがオレンジオイルのザ・定番がコチラ。
僕は「安かった」という理由で手に取ったダダリオのレモンオイルを使用しています。
レモンオイル等の酸が気になるという方は下記の天然オイルが高評価のようです。
こんな感じでクリーニング剤やお手入れにも選択肢があります。
・効果
・香り
・成分
それぞれに個性がありますよ。
僕個人の考えを述べると
成分の悪影響 < 弾き手の気分
と考えています。
要するに「良い香りがするな~……」が僕にとっては大事だったり。
他にも「綺麗に掃除できた!」という気分が大事だったり。
心地よく演奏ができればソレで良いのです。
個人の価値観ですからね。
参考にどうぞっ。
ローズウッドのサウンド的特徴
ローズウッド指板が世間で言われる音の傾向は以下の通り。
・ウォームで柔らかなサウンド
・アタック感は少し弱め
・バランスが良い
と言ったところでしょう。
僕はメイン機がエボニー指板で硬い音を奏でるのですが、確かにローズの個体は音が丸い印象です。
持っている固体が「プレベ」というのも大きな要因だとは思います。
ローズウッドとプレベって相性抜群だと思うんですよね。
もちろんジャズベでも素晴らしい木材ですよ。
と言うか
エレキベースでローズウッドが似合わない楽器はない(と思う)
そう断言しても良いくらいの名材ですからね。
後は、先ほどのレモンオイルの話に通じますが
弾き手の気分が大事
ココが重要かな~っと僕は思いますよ。
指板が原因でベースの音が致命的に変わるということは――実はないんじゃないかな。
弾き手次第でどうとでもなる印象です。
情報として「特徴」を知っておく。
その上で実際に弾いてみて価値を決めてみるのも良いでしょう。
ローズウッド指板はバランスが良く柔らかな音がする。
この特徴を知った上で弾いてみて下さい。
後は弾いたご自分がどう思ったのかが大事ですね。
試奏の際の参考にしてみて下さいな。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は「ローズウッド指板ってどんな特徴?」をテーマに記事を書いてみました。
外観的な特徴は
淡く木目が見える焦げ茶色の木材
音の特徴は
バランスが良く柔らかな音がする
と言ったところですね。
あくまでも傾向的な特徴ですので個体差もありますよ。
実際に弾いてみてジャッジをしてみて下さいね。
機材選びの参考になりましたら幸いです。
ご精読ありがとうございましたっ。
ではでは~!!