【解説】ベースの初心者セットはダメなのか? | ケースバイケースです

今の僕なら初心者セットは買わない
市場を眺めていると「ベース 初心者セット ○点」みたいな商品ってありますよね。
そうした中で、
初心者セットってダメって聞いたけど……??

こういった質問がちょこちょこ出ています。
結論、
今の僕がベースを始めるなら初心者セットは買いません

ただ、厄介なことにコレって絶対的な最適解は存在しないのですよ。
理由は、
人によってニーズ(求めるもの)が違うから
ヘッドフォンアンプが欲しい人も居る。
アンプが欲しい人も居るし。
僕みたいに「ベース(+マルチエフェクター)+インターフェイス+パソコン」で完結させるベーシストも居ます。
個人的に趣味勢ベーシストの最適解はコレだと思っています。

音を出す原理は全ベーシスト共通なのでテクニックは役に立つと思いますよ。
ご紹介している機材のフルセットでも、
① ベース本体 / 2.8万円~3.1万円
② シールド / 1000円~
③ マルチエフェクター(導入は推奨で必須ではない) / 1万~
④ オーディオインターフェイス / 1.3万円~
⑤ ヘッドホン / 1700円~
この価格からで事足ります。
エフェクターが要らないよーっと言う場合は最安4万円台からでも全部揃う訳です。
さて、本題へ。
【Bacchus / WJB-1DX RSM/M(with 初心者セット)】
コレがヘッドホンアンプ付きを選択するとおおよそ5.16万円というお値段になります。
この内容がお買い得かどうか――ソレは内容次第と言ったところですよね。
実際に詳しく解説をして行きましょう。
初心者セットはダメではない / 内容は○
身も蓋もない話をすれば、
初心者セットの内容自体は別に悪いモノ(話)ではない

こういった結論が僕の中にはあります。
【Bacchus / WJB-1DX RSM/M(with 初心者セット)】
自宅で楽しくベースを弾いてみたい。
こういった場合にはヘッドホンアンプが騒音的にもマストになってくると思います。
なのでヘッドホンアンプ付きを選択して51600円ですね。
セットの内容は12点で、
ベース本体、ソフトケース、ベーススタンド、チューナー、ストラップ、クロス、ポリッシュ、ピックケース、ピック、交換用弦、シールド、ヘッドホンアンプ
こういった構成になっています。
合計で51600円なら「安いかな~??」と僕も思いますよ。
ただし、
クロス、ポリッシュ、ピックケース、ピック、交換用弦、(チューナー、ヘッドホンアンプ)
この辺りは自分でメーカー(種類)から選んだ方が失敗が少ないという点もありますよ。
【Aria / CC-500NB(クロス)】
【KEN SMITH / PRO FORMULA POLISH(楽器用ポリッシュ / ボディクリーン用)】
【MUSICNOMAD / MN105 F-ONE OIL(指板クリーン用オイル)】
【Ikebe / Original Electric Bass Strings(ベース用 / 交換弦)】
こうしたものを自分の知識と手で買えるようにしておいた方が後々に役立ちます。
消耗品なので結局は後で自分の判断で買い続ける商品だったりしますからね。
で、
チューナーとヘッドホンアンプを除外したのはどうしてですか??

コレに関しては、
マルチエフェクターを買うと(基本は)チューナーも機能として付いています

そして、
インターフェイス経由でPC上から音を出すとアンプが不要になるパターンも

こうした点から(プレイスタイル次第では)後々に不要になるケースも少なくないかと。
今の僕がベースを楽しむ上で必須なのは、
① ベース本体
② シールド×2本(マルチエフェクター分も合わせて)
③ マルチエフェクター / 音質を変えて楽しめる僕にとっては必須級の機材
④ オーディオインターフェイス
⑤ PC(+無料のDAWソフト)
コレだけで本当に足りています(メンテ機材などは都度補充して用意しています)
ベースの音をPCから出すのも別に難しい技術は必要としません。

機材の繋ぎ方や使い方については上記の記事を御覧下さい。
ヘッドホンアンプの(多少の手間以外は)上位互換的な行動が低価格帯でも取れますよ。
個人的な僕の印象として、
初心者セットで買ったアンプやヘッドホンアンプは機材の肥やしになる

使わないで部屋の片隅で置物になっているパターンが多いです。
こうなってくると「初心者用セットを買う意味が分からなくなる」という見方もあるかと。
今はインターネットで豊富な情報が飛び交う時代ですからね。
一昔前よりも苦労なく最適な情報はバチッと簡単に手に入ると思います。
参考にしてみて下さいね。
僕がイチから機材を揃えるなら??
今の僕がイチから完全に(無理のない価格で)揃えるならどうなるのか。
ご紹介をしてみましょう。
【① ベース本体 / Bacchus WJB-1DX RSM/M】
今の時代で1本目を買うならコレがクオリティの面も価格の面でもベストだと言えます。
買っておいて損はないと思いますよ。
【② シールド / Amazon with 1000円程度~】
理想を言えばCANAREのG03↓が良いのですが初心者の方にはちょっとお高いでしょう。
僕も最初は格安系のシールドを買っていたので序盤はソレでも良いと思います。
(※エフェクターを導入するなら台数分だけシールド系が必要になります)
【③ ベース用マルチエフェクター / ZOOM B1 FOUR or MS-60B+】
どっちも甲乙付けがたいですが、
A. とにかく安くて便利な1台が欲しい = B1 FOUR
B. 新型で小型な後々も使える1台が欲しい = MS-60B+
こういった解釈で良いと思います。
僕ならMS-60B+を買いますがソレは後を知っているベーシストの視点というもの。
どっちを買っても便利には違いないのでお好きな方で良いでしょう。
【④ オーディオインターフェイス / Steinberg IXO12】
大手のメーカーから出ている上に無償でDAW(PC上で扱う音楽制作用ソフト)が付属してくるという優れものです。
コレを買っておけばまず最初の1台では間違いないでしょう。
お値段も1万円前半とお手頃です。
【⑤ ヘッドホン / Audio-Technica ATH-EP100】
最初の1台はコレ(1000円から2000円程度)でOKです。
僕はAKGのK240を使用していますが買ったのは本格的な動画制作に入った時でした。
そして今はオーディオテクニカのヘッドホンは動画視聴用として重宝していますよ。
無駄にはなりません。
こういった立ち回りが無難だと思います。
【⑥ ギタースタンド / キクタニ GS-102B】
僕も同じものを去年に購入して使っていますが特に問題はなく十分な活躍をしています。
初心者の方ならコレでOKでしょう。
以上で必要な機材は揃っています(クリーナー等は適宜用意して下さいね)
まとめると、
ベース本体 / Amazon価格で31000円~
シールド / Amazon価格で1000円~
ベース用マルチエフェクター / Amazon価格で1万円~
新型かつ小型なMS-60B+ならAmazon価格で14000円~
オーディオインターフェイス / Amazon価格で13000円~
ヘッドホン / Amazon価格で1800円~
ギタースタンド / Amazon価格で1300円~
コレで全部です。
エフェクターを買うなら合計で57000円でより快適な環境が揃うでしょうし。
買わないなら47000円で初心者セットより安いか同程度かと。
(エフェクターを買わない場合にはチューナーの機能を別途で補う必要がありますよ)
「ギターチューナー:ウクレレ&ベース&ギタレレ対応」をApp Storeで (apple.com)
こんな感じで初心者セットに固執せずとも自由で快適な環境は揃います。
僕の個人的な意見としては、
アンプは買わずにPCとセットで使う運用をおすすめします

こういった結論になりますね。
僕自身も日々こうやって演奏をしていますし動画&収録も行っています。
先々を見据えても必ず良い側面があると思いますからね。
是非、参考にしてみて下さい。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は「ベースの初心者セットはダメなのか?」というテーマで記事を書いてみました。
結論、
ダメではないけど無駄もあるし使わないモノもあると思うよ

こういったお話になります。
部屋の片隅で埃を被っちゃったアンプ――はい、僕の実例ですね。
ご自分でPCを持っているならソレを応用した方が絶対に便利で無駄は少ないです。
導入の参考にしてみて下さいな。
ご精読ありがとうございましたっ。
ではではー!!