【解説】アクティブベースとパッシブベースの違いは?? | 電池とプリアンプの有無があります

サーキット(回路)に違いがある
エレキベースには、
・アクティブベース
・パッシブベース
この2種類が区分けとして存在しています。
ジャズベやプレベなどの違いとはまた別として――外側の違いではなく内部の違いですね。
ざっくりこの2つの違いを言語化すると、
・回路(サーキット)を動かすのに電池を使用するか?
・内部にプリアンプ(EQ等)が搭載されているか?
こうした大まかな違いがあります。
ベースの個体を見ると裏側に電池用のケースがある個体がありますね。

僕のG&L L-2000はこのプラスチックの内側に電池とプリアンプが内蔵されています。
なのでアクティブベースですね。

逆にBacchus Handmade Series 02 Woodline 4stの方はそういったケースなどはありません。
パッシブベースの証拠ですね。
パッシブにもアクティブにも双方にメリットやデメリットがあるものです。
最初に断っておくと、
一概にどっちが絶対に良いとは言えない
なので、個人の好みに合わせて選択をしてみると良いでしょう。
僕の知っている範囲で解説して行きます。
では、本編へどうぞっ!!
アクティブベースのメリット
アクティブベースにもちょっとした細かい分け方がありまして、
① ピックアップまで含めて電池を必要とするタイプ
② プリアンプを稼働させるのに電池を使うタイプ
前者のピックアップまで電池を必要とするタイプは、
・ノイズに極めて強い
・ピックアップの出力も電池で上げられる
という特徴がありますね。
反面で、
電池がないとピックアップとしての機能を完全に失う(音が出ない)
なので電池切れは致命的となりますね。
一方で後者のプリアンプを内蔵して稼働させるタイプは、
・ノイズに強い
・EQ等が入っているのでベース側で音作りができる
・電池が切れても音は出せる(プリアンプ部分が使えない)
こんな感じでしょうか。
より現代的で精緻な音を求められる訳ですね。
こういった部分は明確な強みでしょう。
コレを求めて多くのベーシストがアクティブベースを手に取る訳です。
対応力という意味でも強い価値を持ちますよね。
アクティブベースのデメリット
コレは明確に、
電池切れなどの電装系トラブルが懸念点として1つ増える
ということでしょう。
基本的にアクティブベースの電池は毎週・毎月変えるような代物ではないのです。
必要な電力はとても小さい。
長期的に使用するからこそいつ電池が切れるか分からない。
ライブのステージ上で電池が切れたらとっても大変なことになります。
特にピックアップまで電池を使用するタイプはなおのことです。
他の懸念点としては、
エフェクティブな音が逆効果になることも(音が薄くなる)
特にベース本体に加えてエフェクターまで通した時に出る懸念点でしょうかね。
加工が多く施されたがゆえに音の厚みに欠けてしまう。
傾向の1つとして注意はしておくと良いでしょう。
パッシブベースのメリット
パッシブベースのメリットは非常にシンプルだと思います。
・ベースが持つ本来の音色を活かしやすい
・電装系のトラブルが少ない
・音の厚みがある
要するにパッシブベースはオーガニックみたいなイメージですかね。
エフェクター(EQ)が入っていない分だけナチュラルな音ですし。
電池を必要としないので余計なトラブルも少ないです。
音の厚みも加工がないのでそのままですよね。
ベース本体が持つ味をそのままに活かすことが可能なのです。
僕の個人的な話をするなら、
・ベース本体はナチュラルが良い
・音作りはエフェクターの方で行う
こういった理由でパッシブベースをメインに据えています。
音の温かみもパッシブの方がある気がしていますね。
ココは個人の主観――感じ方による部分でしょう。
参考にしてみて下さい。
パッシブベースのデメリット
コレもナチュラルがゆえの弱点と言えますね。
・パワー感はアクティブに劣る
・ベース側の音作りは狭い
・ノイズに弱い
パワー感や音作りに関しては「そうだよね」と言った感じでしょう。
そういった機能が削がれている――ソレがパッシブベースなので当然です。
★特筆すべき懸念点はノイズに弱いという点です
アクティブベースの構造にはノイズを低減するという機構が含まれています。
パッシブにはソレがないのでノイズには弱いですね。
導電塗料などの対策を施していないとそのノイズは顕著に表れます。
安価なモデルのパッシブベースではエフェクターとの相性でノイズが出ることもありますね。
僕のFender Japan PB62(1989~)もノイズにはびっくりするほどに弱いです。
歪み系のエフェクターを乗せると開放弦でノイズが乗りますからね 笑
逆にBacchus Handmade Series 02 Woodline 4stの方はそういったノイズが特に出ません。
作り込みや価格帯で同じパッシブベースでも明確な違いが出る部分なのです。
1つの傾向として注意してみて下さいね。

まとめ
いかがでしょうか?
今回は「アクティブベースとパッシブベースの違い」について記事にしてみました。
総括すると、
アクティブベース | パッシブベース |
---|---|
ノイズに強い | ノイズに弱い / 対策は可能 |
電池が必要 | 電池は不必要 |
幅広い音作りがベース側で可能 | ナチュラルな音&音の厚みがある |
どっちの楽器も現代の音楽では必要とされる1本です。
片方のベースが優れているということはありません。
ご自分の好みや用途に合わせて楽器を選択してみて下さいね。
是非、参考にしてみて下さいな。
ご精読ありがとうございましたっ。
ではではー!!