【おすすめ】Atelier Z M#245 | スラップベーシストの代名詞
Atelier Zとは?
1989年に発足した日本国内の国産楽器ブランドです。
ベーシストの間では有名なブランドですよね。
Atelier Z(アトリエ ズィー)は青木智仁さんやkenkenさんなど著名なベーシストとのコラボレーションを重ねながら様々なモデルを展開してきました。
今回ご紹介したい一本もその1つですからね。
Atelier Zの代名詞とも言える1本。
是非ご紹介させて下さいね。
Atelier Z / M#245
日本のジャズ・フュージョン界を代表するベーシスト・青木智仁さんのシグネイチャーモデルとして有名な1本。
スラップベーシストなら絶対に知っているであろう(知っていて損はない)国産ハイエンドベースです。
M#245は4弦のアクティブ仕様がスタンダードとなっています。
M#265は5弦タイプのアクティブ仕様です。
基本的なスペックとして――
・ボディ材は2ピースのアッシュ
・ネック材はメイプル
・指板材はメイプル&ブロックインレイ
というように70年代を踏襲した特徴を持っています。
僕の好みをド直球で貫くようなスペック。
「Bacchus Handmade Series 02 Woodline」のあの一本に出会えていなければ今頃はM#245を買っていたことでしょう。
【紹介】Bacchus Handmade Series 02 Woodline 4st(BEGINING期) | ベース 奇跡の出会い
ちなみに――
プリアンプ:Bartolini XTCT+Spectrum Boost
が本機には搭載されています。
アクティブベースらしい「バキッ!!」としたドンシャリが特徴の1本ですね。
大変に素晴らしい魅力を持った楽器だと思います。
M#245の強み / 特徴
僕がM#245を想像した時に1番に思い浮かべるのは「音の立ち上がりの早さ」です。
ポンッと触った時にはもう音がしっかり出ている――応答性の良さ。
M#245はそのポイントが素晴らしい。
タッチした直後に音がもう出ている――スラップを多用する(特にフリースタイルの)ベーシストにはとても魅力的に映るはずです。
なめらかに滑るようにサムピングの音を並べていく――みたいな個人的印象を持っていますね。
「バキッ!」としたプルの音で特徴的なドンシャリの音ができあがり。
その上で低音もしっかり奏でる懐の深さも持っています。
その音だけで「M#245だ!!」という存在感を誇る――個性の塊みたいな楽器です。
ただし気をつけなければいけない点もあります。
その代償という訳ではないのですが――
アッシュボディの中でもとにかく重い個体の1本が多い
ということ。
M#245という個性がゆえの懸念点であるということです。
中には4弦ながら5kg越えという重量を誇る個体もあるほど。
軽い個体もありますが
「重いからこそM#245」
という意見もありますしその辺りは個人の判断で要検討かと思いますよ。
僕個人の意見としては
「重い方がM#245っぽくて好き!」
って感じでしょうか。
重い此奴を使いこなしてやるぜ~って感じになるんですよね 笑
M#245に限らずプレイアビリティの懸念点はあえて消さずに乗りこなす。
そこに楽しさを覚えるタイプなのです。
そういう楽しみ方もありだと思いますよ。
Sadowsky Metrolineと仕様を比較してみよう
アクティブベースで候補は山ほどありますが――個人的な「欲しい!」を挙げると
Sadowsky MetroLine ML21 VJ4 ASH
ですね。
Warwick(ワーウィック)が製造を請け負う1本(昔は日本で生産していた時代もありました)
同じアッシュボディのジャズベタイプということで比較としても良いでしょう。
仕様をまとめて表を作ってみました。
こんな感じ!
Atelier Z M#245 | Sadowsky MetroLine ML21 VJ4 ASH |
---|---|
市場価格 / 324000円~ | 市場価格 / 410000円~ |
Body Wood / Ash 2Pieces | Body Wood / Swamp Ash |
ボディ構造 / ソリッド構造 | ボディ構造 / チェンバー構造 |
重量 / 4.2kg~5.0kg | 重量 / 3.67kg |
Neck Wood / Maple 1Piece | Neck Wood / Maple |
Fingerboard / Maple | Fingerboard / Maple |
Pickups / ATELIER Z JBZ-4 | Pickups / Sadowsky J-Style Hum Cancelling (60’s Bridge Position) |
Preamp / Baltolini XTCT+Spectrum boost | Electronics / Sadowsky 2-Way Electronics + Vintage Tone Control |
Controls / M.Vol., Balancer, M.Tone(sw), Treble/Bass | Controls / Volume / Balance / Vintage Tone Control (P/P) Treble and Bass (stacked) |
生産国 / 日本 | 生産国 / ドイツ(Warwick) |
こうして比較してみると「ボディ構造」に大きな違いがありますね。
ソリッド構造はボディに空洞などを作らず切ってそのまま使う形です。
M#245はヘビーなアッシュを使う傾向もあるのでその中でも重量は重め。
(4弦で5kgに迫る個体がある時点で相当に重い方です)
対してSadowskyが採用するチェンバー構造は主に軽量化を目的としてボディに空洞を作っていく機構です。
コレがあるおかげで現行のSadowsky Metrolineはアッシュを用いながら3.7kgという脅威の軽さを誇っていますね。
(昔の日本製Sadowsky Metrolineはソリッド構造を持っていました。コレはコレでとても好評だったのです)
こういった構造の違いもあって両者の重量の差は歴然と言って良いでしょう。
しかし、重さはそのまま音の質にも大きな影響を及ぼします。
ヘビーなM#245にはソレにしか出せない芯のある低音と高音――ハッキリとしたドンシャリになりますよね。
好みのサウンドがヘビー故の音ならもうソレを追求するしかないでしょう。
後は個人の中で取捨選択となる感じですかね。
参考になったら嬉しいです。
まとめ
いかがでしょうか?
今回はAtelier Zの名機「M#245」をご紹介させて頂きました。
圧倒的な個性を放つ唯一無二のベースだと思います。
その重量感や個性ゆえに使い手を選ぶという特徴はあると思いますが――是非、検討してみて下さいね。
楽器屋さんなどで試奏する機会がありましたら参考にどうぞーです。
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ご精読ありがとうございましたっ。
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