本業は清掃業・夢は専業小説家・趣味はベーシスト
小説
PR

【解説】三人称一元視点は難しい? | サクッと画像付きで丁寧にご紹介します

ましゅ / MaSu GAR
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

三人称一元視点は小説の基礎の1つ

ライトノベル(Web小説系)の小説を書く上で、

・一人称視点(個人の視点か)

・三人称一元視点(神の視点か)

このどちらかを選ぶケースが多いと思います。

(二人称視点や三人称視点は扱いどころが難しい印象ですので)

視点固定化して執筆するのがおすすめです。

ですが、

「三人称一元視点は執筆が難しい……」

という方も多いのではないでしょうか??

そんな苦手意識を無くすべく、

サクッとお手軽に三人称一元視点を解説をしてみよう

こんなテーマで記事を書いていこうと思いますよ。

執筆の悩みの参考になったら嬉しいです。

お役立て下さいね。

三人称一元視点を分析してみよう / 解説

苦手意識が発生してしまう理由に、

三人称一元視点という難しそうなワード

コレがあると思っています。

三人称一元視点。

この言葉からして難しそうですよね。

ですが、そう重く捉える必要はないのです。

一人称視点と三人称一元視点を「視覚」で捉えると簡単に違いがハッキリします。

まず、一人称視点はこうです。

【一人称視点の『見え方』】

濃い青の丸(中心 / 個人《主人公等》)から見える視点のみを物語の中で描いていく。

コレが一人称視点の基本原則です。

この濃い青丸の視点からしか物語を語れないという点がメリット&デメリットですね。

なので、物語の中で使われる語り方は「僕は(私は / 俺は)」という当人中心ということになります。

一方で三人称一元視点はどうでしょう??

こうです。

【三人称一元視点の『見え方』】

見て貰えると分かりやすいかなと思います。

濃い青の丸(例:主人公)も含めて個人を中心とした空間(薄水色の枠)を視点の軸にしていますよね。

画像の例では分かりやすく主人公を視点の中心としていますが、

・この視点の中心は別の人物(ヒロイン等々)への移動も可能

・対象となる空間の範囲は作者の意図で増減可能

・何処を見せるかが作者の腕の見せ所(視点の置き所を選ぶ)

三人称一元視点なので特定の誰かを中心に神の視点で描くことは必須になりますね。

主人公が「ハロルド」

ヒロインが「マーシャ」

みたいな感じで小説を描くとすれば、

ハロルドは(マーシャは)首を傾げて面白そうに笑みを零す

という感じで「ハロルドは」「マーシャは」「彼は」「彼女は」というように客観的な描き方になります。

(人物名の方が三人称一元視点の中では扱いやすい印象でしょうか)

例文を作ってみましょう。

【例文 / 三人称一元視点】

 ハロルドは城を出てふと空を見上げる。
 隣のマーシャもつられるように一緒に空を見上げていた。
「どうしたの?」
 マーシャがハロルドに問いかける。
「いや、別に、なんでもないよ」
 澄み渡る空、そこに、変哲はない。
 しかし、戦い続けてきたハロルドにとっては、ソレがとても重い意味を持つ大切な空であった。
 平和な新しい世界の始まり。
 ソレを噛み締めるように、過去を振り切るようにして、ハロルドは歩みを進めるのだった。

こんな感じで「ハロルドは」「マーシャは」という地の文を作中では描いていきます。

神の視点の中心となっている人物はハロルド(主人公)ですね。

章や各シーン毎に別の人物に中心を移すことも可能です。

ただし、過度に多用すると視点がメチャクチャになって読者の方が混乱します。

読者の方が離脱する理由にもなるのでご注意下さいね。

三人称一元視点のメリットは??

三人称一元視点は初心者の作家さんが1番最初に取り組むべき視点だと思います。

「一人称視点の方が簡単そう」

という理由で1作目は一人称視点を扱う方も多い印象でしょうかね。

ただ、

簡単そうに見えて実は誤魔化しが利きにくい

という側面が一人称視点にはあります。

ありがちなミスとして、

・主人公が絶対に知り得ないはずの情報を地の文で描写してしまう

・一人称視点(主人公etc…)の融通が利かない部分に振り回される

・ご都合主義が過ぎる物語になってしまう

みたいな感じでしょうか。

この点が三人称一元視点だとある程度は誤魔化しが利きます。

主人公が知り得ない情報も神の視点を活かすことで多少は描くことが可能ですし。

柔軟性が高いので一人称視点よりも扱いがラクです。

個人の視点以外にも干渉ができるので物語全体を整えるのも難しくないですね。

あくまでも「一人称視点に比べて」という枕詞は付きます。

無茶な物語の操作はご都合主義となってしまうのでご注意下さい。

ただし、

ご都合主義が面白さに繋がることもある

コレが小説の実に面白いところですね。

作者の腕の見せ所です。

是非、執筆を頑張ってみて下さい!!

あわせて読みたい
【レビュー】AIの技術で小説を書くサポートを受けよう | AIがライティングを担う時代 | Catchy
【レビュー】AIの技術で小説を書くサポートを受けよう | AIがライティングを担う時代 | Catchy

まとめ

いかがでしょうか?

今回は「三人称一元視点をサクッと分かりやすく解説してみよう」というテーマで記事を書いてみました。

三人称一元視点は難しいという印象は払拭できたでしょうか??

・特定の人物を中心に神の視点(客観視)で描く

・「彼は」「彼女は」「○○(誰々)は」

・一人称視点に比べて融通が利きやすい

こうした点を意識しながら視点の選択をしてみて下さいね。

三人称一元視点は難しくない。

こう思って貰えたら僕としても嬉しく思いますよ。

是非、参考にどうぞ~です。

ご精読ありがとうございましたっ。

ではではー!!

あわせて読みたい
【レビュー】AIの技術で小説を書くサポートを受けよう | 先端AI技術搭載 翻訳・校正・要約 | Languise
【レビュー】AIの技術で小説を書くサポートを受けよう | 先端AI技術搭載 翻訳・校正・要約 | Languise
ABOUT ME
MaSu GAR
MaSu GAR
小説家&ベーシスト
Web小説家歴7年。ベーシスト歴16年。近年は本腰を入れてコンテストや公募に挑戦中。ソロベーシストとしてYouTubeでも活動している。『継続力』こそが最大の強み。
記事URLをコピーしました