【おすすめ】1週間でマスター 斉藤ひろしのシナリオ教室 | 脚本 創作技術 愛読書
ネタバレはしない / 魅力のみを伝える
いつものように紹介の趣旨から。
一言だけです。
僕は基本的にネタバレを好みません。
・小説
・マンガ
・映画
・ビジネス書
・指南書
どんなジャンルの創作物でもすべてが作者様含めて多くの方々の努力のたまもの。
そういった創作物(エッセンス)を断片的に切り取って語って良いものではない。
そう考える人間です。
とは言え面白い本は一緒に共有したいし語り合いたい――。
なので「ネタバレなしのご紹介」という方法を取らせて下さい。
「この本面白そうだな~!!」
と思って貰えるように頑張ります。
よろしくどうぞ~っ。
1週間でマスター 斉藤ひろしのシナリオ教室
本書の初版発行は2006年だそう。
僕が購入したのは2010年でした。
現在が2024年なので既に古い本になりつつある本書――。
ですが未だに本書の中に含まれるエッセンスには色あせがありません。
なぜか?
本書が指南書というよりは経験談に近い文章だから
です。
人が紡いできた経験というものは良くも悪くも永遠に色あせない――時代が変わっても生き続けるものだと僕は思います。
時代が移ろう中でも我々は小説を書いている。
媒体・表現方法・流行・その他多くは変化をしていることでしょう。
ですが「物語を紡ぐ」という行為は今も不変なものとして存在していますよね。
誰かが残した経験の記録はどんな形であれ色あせない。
そして本書は斉藤ひろし先生が自らの恥ずかしい経験も包み隠さず話すことで素晴らしい経験談となっています。
創作を志す者は1読の価値ありです。
本書の魅力 / 特徴
本書のタイトルは「1週間でマスター」と書かれていますが「そんなことはない」というようにご本人様が本書で語っています。
本書は忙しい合間でも1週間もあれば読み切れる――あくまでも目安としての時間だそう。
結局のところで創作は一朝一夕で身につくものではないですからね。
エッセンスを学んで実行に移してトライ&エラーを何度も繰り返しながら成長していく。
本書にはそのために必要な知識と実例――どのようにプロットを作るか? 箱書きを作るか? 実際の脚本とはどんなものか。
余すことなくしっかり描かれています。
貴重な脚本の実例が載せられているというだけでも驚きですよね。
シナリオを描くという意味で小説と脚本には少なくない縁があります。
小説原作のドラマや映画が世の中にはたくさんありますよね?
脚本の知識を1つの参考にするのは大いにアリ――と言いますかやった方が良いとさえ僕は思っています。
そして――本書の良さを語る上で忘れてはならないのが貴重な作者様の失敗談。
冒頭でこれでもかーっと言わんばかりに先生のぐだぐだなエピソードが盛り込まれています。
本編の中でも失敗から学んだことが多く語られている。
失敗はなにも恥じゃないよな――
と、思わせて貰えます。
そうした失敗の数々が元になって本書で語られるエッセンスが作られている。
先駆者としての意見を読ませて貰えるのは大変にありがたいこと。
創作に悩める方は是非読んでみて下さいね。
もしかしたら今の壁に立ち向かうヒントが得られるかも知れませんよ。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は『1週間でマスター 斉藤ひろしのシナリオ教室』をご紹介しました。
創作者の方にはとてもためになる本だと思います。
そうでなくとも「物語ってどう作るのかな~?」という作者の視点を知りたい方にはおすすめですね。
読む側の立場から作る側の立場を知るって実はとても大事だったりします。
どんな作品でも作るというだけで物凄い労力を要している――。
そんな現実に触れることでパラダイムシフトが発生するかも知れません。
楽しみ方もより一層に広がることでしょう。
お試し下さいね。
ご精読ありがとうございましたっ。
ではではー!!