【解説】中古と新品 同じ価格ならどっちを買う? | 知識を持って中古も視野に入れよう | エレキベース
主観的な部分を含むお話です
大前提ですが
今回の記事は「僕が買うなら??」というお話です!
ココは忘れないで下さいね。
新品には新品の絶対的な良さがありますし。
中古には価格の魅力と同時にそこそこのリスクも伴います。
要は価値観の問題なのですね。
新品が絶対に良い! / 中古が勝っている!
という価値観の対立を目的としたものではありません。
記事を御覧の皆さんに「どうやったら満足のいく楽器を買って貰えるか?」を考えた上での投稿なので。
そこは前提において貰えると助かります。
その前提でズバッと僕の結論を語るなら
傷が多く年季の入った型落ち系のハイエンドベース / 状態良好
コレが僕の中のおすすめです。
どういった意味合いでこの持論を持っているのか??
詳しく解説して行きますね。
中古で8万円で傷が多いハンドメイドベース
僕も愛用するBacchusのWOODLINEのハンドメイドシリーズ。
その型落ち(旧仕様製品)のベースがコチラですね。
(上記は現在Sold Outです)
現在は廃番となっているジャズベースタイプの1本です。
05WOOD LINE 4 TURBO RED BURST-NB (Bacchus) (bacchusdo.com) / 引用:バッカス堂 / SOAR MUSIC
今回のケースの1本の特徴としては
・Bacchusのハンドメイドベース(最上位)
・色々と特殊な仕様(ラッカー塗装や3Pネック等々)
・目立つ傷が多い / 経年は否めない
こうした理由からお値段がハイエンド級のスペックとは思えない安さですよね。
当時の定価は136000円だったそうです(本機は2005年製)
各種値上げの影響を考えると今同じスペックで新品が出たら定価20万円は下らないと思います。
市場価格で18万円と言ったところでしょうか?
こうした製品を8万円で買えるのが中古楽器の良いところ。
・2Pアルダーボディ
・3Pメイプルネック
・ローズウッド指板
・老舗楽器メーカーの国産ハンドメイド
・定番木材+ラッカー塗装
このクオリティでこのお値段は破格と言っても良いでしょう。
そうは言ってもお値段だけで決めては駄目です。
・ネックのコンディションは?
・フレットの残量は?
・電装系は問題ないか?
すべてを考慮した上で「演奏性に問題ナシ」なら購入を検討する価値アリです。
中古市場では「傷」が「価格の低下」に直結します
ですが、僕は傷も含めて楽器が持つ「味」や「個性」だと解釈をする側。
なので
良い音が出て演奏性が良いならソレに勝るモノはない!!
こう思いますね。
メチャクチャ傷だらけだったとしてもソレは「味」ですし。
ネックがくすんでいても「弾き込まれ具合」としか思いません。
世間で言うところのプレイヤーズコンディションと言うヤツですね。
(ヴィンテージ系でこういった表現が使われることも多いです)
僕個人としては「価値を下げる理由にならない」という意見。
いちベーシストの意見として参考にどうぞ。
新品で10万円のベースはどう?
同じBacchusから出ている現行品の市場価格10万円のベースはどうでしょうか?
Japan Tune-up Seriesのジャズベースタイプですね。
本製品の特徴は
・海外の自社工場で製造
・日本の工房で調整
こうすることでハイコストパフォーマンスを実現する現代風の販売方法ですね。
クオリティはハンドメイドシリーズのWOODLINEにも匹敵しうるもの。
国内で最終調整という手法はもっとも合理的な方法の1つだと僕も思っています。
さて、
・年季が入った最上位の8万円のベースか
・新品価格で10万円のベースか
本気で楽器を買う際の検討に入った時――いざ、両方が同時に出てきて。
さぁ、どっちを買うべきか!?
絶対に悩む方は出てくると僕は思います。
(僕は実際にメチャクチャ悩みました)
【新品】
・10万円(新品価格)
・綺麗 / 新型
・新品クオリティ / トラスロッドもフレットも万全(この価格帯なら)
・電装系も当然
【中古】
・8万円(中古価格 / 定価13万6千円)
・傷アリ / 旧型
・中古品質 / トラスロッドもフレットも使われている
・電装系も劣化はしている(はず)
こう考えた時に8万円(ハイエンド)の中古と10万円(ミドルクラス)の新品は悩みどころかも知れません。
最終的な判断は本当に個人の価値観でOKです。
新品には新品相応の良さ――最新技術やニーズに合わせた魅力がありますし。
中古には価格を凌駕した完成度が高い逸品も数多く眠っています。
僕がココで述べたいことは
どっちの良さも知った上で丁寧に検討をしてみて下さい
ということです。
雑に中古の楽器に手を出して「粗悪品」みたいな形の商品を掴まされる。
(トラスロッドやフレット・電装系の確認を怠ってしまう等々)
ソレはとても悲しいこと。
逆に新品絶対主義みたいになって良い楽器を逃してしまうのももったいない気がします。
(自分に合う楽器が実は中古で眠っているかも知れない等々)
どっちの立場でも良いところを探っておきたい。
僕が提言している「中古楽器も視野に」とはそういうことです。
皆さんにとって良い1本に巡り会えるように僕も願っています。
本記事がその一助になったなら嬉しく思います。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は「中古と新品 同じ価格ならどっちを買う?」というテーマで記事を書いてみました。
サンプルで出したベースは8万円と10万円で同じ価格ではないですけどね 笑
悩みどころという点では参考になると思います。
僕の中では
・トラスロッド左右60度以上
・フレット7割以上残
・電装系問題ナシ
・傷多し / 型落ち
・当時は評価が高かった
こういう基準を元に中古のベースを買うかどうかは判断していますね。
トラスロッドが片方に回りきってしまった――などは基本的に手を付けません。
(下手をすれば修理費用が本体価格を上回ります)
ご自分で直せない方(大半の方ですね)は手を付けないことをおすすめしますよ。
参考にしてみて下さい。
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ご精読ありがとうございましたっ。
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