本業は清掃業・夢は専業小説家・趣味はベーシスト
小説
PR

【解説】三人称一元視点から始めよう | 小説の執筆初心者におすすめの視点です

ましゅ / MaSu GAR
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

そもそも一人称や三人称とは??

小説を書く上で「一人称」「三人称」という名称を聞いたことはあるでしょう。

そもそも、この○人称という言葉はどういった物事を指すのか??

・一人称視点 = 個人の視点から描く 「僕は」「私は」

・三人称視点 = 完全な神の視点から舞台を見る 「佐藤は」「鈴木は」

・三人称一元視点 = 神の視点から個人を中心に見る 「佐藤は」「鈴木は」

こんな感じですね。

一人称はそのままなので分かりやすいでしょう。

桜が舞い散る、優しい風が吹く中で、僕は歩道を一人で歩いていた。

コレが一人称の文章。

三人称の場合はフォーカスの対象が舞台個人かの違いで扱いが異なります。

個人的には舞台を扱う三人称視点は扱いが難しいのでおすすめはしません。

三人称一元視点の方が圧倒的に便利だと思いますよ。

具体的な例として先ほどの一人称の文章を三人称一元視点に書き直してみましょうか。

桜が舞い、優しく風が吹く歩道の上を、佐藤は一人で淡々と歩いていた。

こんな感じですかね。

同じ物事を描いていても細部が違うことが分かるでしょう。

【一人称】

・個人の視点から描く

・個人の心理描写に長けている

・個人が知り得ない出来事は描けない

対して、

【三人称一元視点】

・神の視点から個人を中心に描く

・神の情報として心理を描ける / 主観性には劣る

・神の情報として個人が知り得ないことも描ける / 多用は要注意

こんな感じですかね。

個人の強い感情を描くストーリーなら一人称視点が良いと思います(僕もよく使います)

世界観を重視したストーリーなら三人称一元視点が便利でしょう(汎用性◎)

なので、エンタメ系の小説を描くなら

三人称一元視点でストーリー展開をした方が破綻なく伝わりやすい

と、僕は思います。

特に、初心者の方々は少々扱いが難しい一人称視点よりもおすすめかな~っと。

先人の意見として参考にしてみて下さい。

初心者の頃は視点の扱いに慣れていない

こうして今僕が書いているブログの文章は一人称視点です。

僕が個人的な見解で意見を述べている。

ですが、こうした扱いは日々の文章の扱いの中で身についたもの。

・どういったテーマで文章を書くのか?

・読みやすい文章を書けているか? / 読みにくい文章になっていないか?

・視点や情報のブレはないか?

・誤字脱字はないか?

・推敲(リライト)は十分か?

ブログで書くのも楽ではないのに小説で描くとなればもっともっと難しい。

言うまでもないですね。

特に視点のブレについては初心者が最初に当たる壁の1つだと思います。

ありがちなミスの1つとして、

① 一人称視点で小説を書き始めた

② 主人公がストーリー上知り得ない話を前提に物語を進めてしまう

③ 一人称ながら個人と神の視点がごちゃ混ぜに

④ 収拾が付かず小説を放棄してしまう

こんな例も枚挙に暇がないでしょう。

どうせブレが発生するなら多少ブレてもごまかせる三人称一元視点の方が良い。

(注:雑に扱って良いという話ではないですよ!!)

そんな訳で僕は初心者の方には特に三人称一元視点をおすすめする立場な訳です。

三人称一元視点のメリットは??

個人的な意見として三人称一元視点は

一人称視点と三人称視点の良いとこ取り

だと思っています。

神の視点を持ちつつ個人を追う――このスタイルからも説明ができるでしょうか。

三人称一元視点は、

個人を中心に舞台を描きつつ主観的な世界観を追体験できる

こう言い切っても良いと思います。

ある主人公を描く物語があったとして。

三人称一元視点の物語では神様視点で主人公の目線の体験を追体験できる。

便宜上は神様視点ですからね。

本来主人公が知り得ない話でも多少なら扱うことも可能ですし。

作者側の立場では扱いやすいというメリットもあります。

先ほどの一人称で小説を書き始めた失敗例を三人称一元視点に置き換えてみましょうか。

① 三人称一元視点で小説を書き始めた

② 主人公がストーリー上知り得ない話を前提に物語を進めてしまった

③ 神の視点から補足を付け加えて軌道を修正

④ 破綻の回避

⑤ 小説の執筆&投稿を継続

もちろん過剰にやっちゃうと「ご都合主義だ!!」と言われちゃいますけどね。

(ソレはソレで需要があって面白い小説だと個人的には思っています)

ですが、一人称視点では陥ってしまった問題を三人称一元視点では回避できました。

あくまでも1例ですけどね。

誤解がないようにお伝えしておきますが、

一人称視点は劣っている!! / 一人称視点は不要な存在だ!!

という訳では断じてないです。

むしろ僕は一人称視点の小説を好んで執筆することも多いですし。

先述通り、

個人の感情(テンポ / 勢い)を描くのに一人称は特に長けている

という強みがありますので。

慣れて来たらどっちも扱えるのが最終的な理想の形と言えるでしょう。

参考にしてみて下さいね。

まとめ

いかがでしょうか?

今回は「初心者の小説家には三人称一元視点がおすすめ」というテーマで記事を書いてみました。

ざっくり結論をズバッと言っちゃうと、

三人称一元視点はごまかしが利くくらい汎用性が高い

という点に尽きるかと思います。

僕も含めて先人全員に言えると思いますが初心者の頃は失敗して当然です。

失敗をした時の修正を楽にしたい――そう思うのは当然ですよね。

その時は三人称一元視点にしておくと後々楽ですよ~っという。

つまりはそんな豆知識な訳です。

こうした意見を踏まえつつ、

・いや、でも一人称視点で小説を書きたい!!

・ショートショート(短編)でどっちも試してみるかな??

・三人称一元視点で書いてみようか

どんな答えでも良いのです。

ご自分の中で結論を出すのが大事だと思いますよ。

本記事がそうした答えの一助になったなら嬉しいです。

参考にしてみて下さい。

ご精読ありがとうございましたっ。

ではではー!!

ABOUT ME
MaSu GAR
MaSu GAR
小説家&ベーシスト
web小説家歴6年。ベーシスト歴15年。近年は本腰を入れてコンテストや公募に挑戦中。ソロベーシストとしてYouTubeでも活動している。『継続力』こそが最大の強み。
記事URLをコピーしました