【解説】推敲のコツは別の形に書き出すこと! | 印刷 書式変更 フォント変更
執筆時と環境を変えてみる
推敲という作業は作家の方が必ず通る道のりです。
1度書いた文章を手直しして良い形にして「完成」を目指すという作業ですね。
基本的にこの作業は何度も繰り返すもの。
大変です。
効率的に作業を進めるにはどうしたら良いのか??
僕が思うおすすめの方法として
書いた時とは別の見え方で文章を見直すこと
ですね。
具体的には
・印刷する
・縦書き(横書き)に変更してみる
・フォントを変更してみる
という手法がおすすめでしょうか
順番に解説していきましょう。
印刷する
コストはかかりますが個人的にはおすすめの方法です。
やり方は単純で「書いた文章を印刷する」というだけの方法。
こうした文章を紙面で起こすだけでも印象は随分と変わりますよ。
デジタルで書いていたものをアナログ(紙面)で見ることで客観的な視点を得られる。
メリットはとても大きい。
ただ、明確すぎる弱点が1つありまして
長編小説の推敲には向いていない
という点です。
推敲は何度も行う作業ですが10万文字以上の文章をその度に印刷するのはとても大変です。
コストもかかります。
そういう意味で「どうしても詰まってしまった時」に使う手段と思った方が良いかと。
ショートショートや短編小説なら積極的に活用して欲しい手法ですね。
参考にしてみて下さい。
縦書き(横書き)に変更してみる
この手法は固定の書式で執筆している方におすすめですね。
公募を目指している方は縦書きの方が多いでしょうし。
Web小説の文章を書いている方は横書きの方が多いでしょう。
ソレをひっくり返してみて下さい。
要は執筆時と違う書式(縦書き or 横書き)に変更するのです。
先ほどの文章を例に縦書きの文字を横書きに置き換えてみました。
こうして見るだけでも執筆時の「主観」から「客観」への切り替えが上手くできます。
推敲で大切なのは読者の感覚に自分が立つということ。
新鮮な気持ちで――新しい文章を読んでいる気分で自分の作品を見てみて下さい。
そのための手法として書式変更は有効です。
一太郎の場合だと
1.「書式」から「文書スタイル」を選びまして、
2.「文字組」や「用紙」をいじること
コレで自由にカスタマイズができます。
推敲に限った話ではなく執筆全般で必須級の知識だと思いますよ。
活用してみて下さいね。
フォントを変更してみる
書式を変更する――という点で共通したお話ですね。
文字のフォント(デザイン)を変更する。
コレも有効な手法の1つです。
多くの方はデフォルトのMS 明朝か游明朝のどちらかが多いのではないでしょうか??
ソレをちょっと変えてみよう――という心がけです。
こんな感じでフォントが変わると印象も随分と変わります。
決定稿(完成)ではMS 明朝や游明朝の方が好ましいとは思いますが――。
推敲の時はこうやってフォントを変更してみると気分が上がりますね。
おすすめです。
一太郎の場合だと
1.「書式」から「文書スタイル」を選びまして、
2.「フォント」から変更をしてみる
こんな感じですね。
下にはプレビューが出るので好みのフォントを選んでみて下さい。
(公募で応募する際にはMS 明朝や游明朝に戻しておく方が無難でしょう)
1つの方法として参考にしてみて下さいね。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は「推敲をする際には別の形に起こしてみよう!」をテーマに記事を書いてみました。
自分が書いている「主観」の状態から「客観」の状態へ持って行くのがミソです。
そのための手法の選択肢として
・印刷する
・縦書き(横書き)に変更してみる
・フォントを変更してみる
というやり方が僕の中では存在しています。
もっと言うと物理的な手法として
作品から手を離して時間を置いてから推敲する
というやり方もあるのですが諸刃の剣なので今回はご紹介していません。
(場合によっては作品に対しての熱が冷めてしまいます)
僕が利用している一太郎の方も良ければ是非検討してみて下さいね。
高性能で便利なソフトなのでおすすめですよ。
以上です。
ご精読ありがとうございましたっ。
ではではー!!