【解説】バスウッドボディの特徴 | エントリーモデルに採用される=質の悪い材ではない
エントリーモデルに採用されることが多い木材
ベースの知識を持っている方にとって
バスウッド=入門用の楽器に使われる木材
という認識は強いのではないでしょうか。
僕もその認識を持っていた1人です。
実際に「バスウッド」は入門用――エントリーモデルによく使われる印象ですね。
↑のベースのように実際に入門機にはバスウッドが使われていることも少なくありません。
じゃあ、バスウッドは悪い材なのか??
ソレは違うんじゃないかな~っと僕は思います。
僕が持っているプレベのFender Japan PB62(1989~)もボディ材はバスウッドですが悪くない鳴りをしています。
今回はそんな訳で「バスウッドボディが持つ強みと弱み」を記事で解説していこうと思います。
是非、参考にして貰えると嬉しいですね。
では、本編へどうぞっ!!
木材としての特徴
先ほども述べたようにバスウッドはエントリーモデルに採用されることが多い材です。
古くはFender Japanの機体から様々な楽器に使用されています。
↑の動画のPB62もそうですね。
そんなバスウッドの木材としての特徴はこんな感じです。
・フラットでクセがない / 中~高音域の抜けが良い
・木目も目立たない
・軽量なので取り回しがラク
・軽量ゆえに低音域が弱め
・供給が安定している
決して悪い材ではない――という前提で僕が思うのは
ベースに向いている材ではない
という印象ですね。
低音が弱いベースは基本的に扱いが難しいです。
アンサンブルに混じった時に低音が「ボヤッ」としてしまう――なんてこともあるかと。
ただし、ベースに合わないというだけで悪い材ではないのですよ。
特徴として挙げた
フラットでクセがない
コレを生かして
ピックアップの特性を最大限に生かす為に採用する
という使い方もできましょう。
記憶に間違いが無ければギターでそういった採用もあったと思います。
中~高音域の抜けは良い
↑の僕の動画でも――特にスラップの際の音などは中~高音域が目立つでしょう。
1つの個性として魅力的ですよね。
要は扱いどころの問題かな~っと僕は思っています。
バスウッドを意図的に採用したベースはないの?
あります。
日本人として初めてFender社とエンドースメント契約を果たしたハマ・オカモト氏。
彼のシグネイチャーモデルが「バスウッドボディ」なのです。
(価格を下げるという意図があったことも事実ですが)
彼のインタビューを読む限り
・ユーザーにとって入手しやすい1本を作りたい
・取り回ししやすい(ジャズベを流用したネック)
・バスウッドながらアルダーと遜色がないレベル
・パドルペグやブリッジカバーなどシグネイチャーらしい個性
シグネイチャーモデルながら10万円前半台という価格帯。
実際に音も聴いたことがありますが完成度は非常に高い1本だと思いましたね。
プレベボディにジャズベネックという個性も面白い。
十分に実用域でしょう。
プレベでスラップを楽しみたい方などにはオススメだと僕は思いますね。
音の輪郭がハッキリしているんですよね。
とっても良い1本です。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は「バスウッドボディが持つ強みと弱み」について記事にしてみました。
・フラットでクセがない / 中~高音域の抜けが良い
・木目も目立たない
・軽量なので取り回しがラク
・軽量ゆえに低音域が弱め
・供給が安定している
持っている身からすれば「ベースに向きではないが悪い材ではない」という感想です。
価格帯を抑えるにも良い材――なのでエントリーモデルにも採用されますよね。
ただし
フラットでクセがない
という特性を利用して
ピックアップの特性を最大限に生かす為に採用する
という扱い方もできます。
中~高音域の抜けが良いのでスラップをしてもアンサンブルの中で存在感を持つでしょう。
1つの個性として大事にしてあげると良いんじゃないかな~っと思います。
僕もFender Japan PB62(1989~)は一生ものだと思って大事にしていますよ。
参考にしてみて下さいね。
ご精読ありがとうございましたっ。
ではではー!!