【解説】速いスラップを弾くためには? | 単純な繰り返しを徹底しよう

スラップの速さは修練の積み重ねに比例する
僕も初心者の頃はとにかくスラップが遅くてヤキモキしていました。
当時の感想として、
どうして他のベーシストの人みたいに弾けないのかな……??

こういった悩みを持っていましたね。
今となってはこの疑問にも明確な答えを提示することができています。
具体的には↑の動画の演奏を見て欲しいのですが、
このパターン(フレーズ)をご自分の限界速度で弾いてみて下さい

最初の頃はテンポが遅くても大丈夫です。
鳴らす音も別に何処でもオーケーです。
サム+サム+プルというこの一連の流れを今の自分の限界速度でスラップしてみて下さい。
(ロータリー奏法に逃げちゃ駄目ですよ 笑)
コレって本当に重要なことなのです。
手を動かすように鍛えましょう。
スラップに使う神経と筋肉を発達させましょう。
毎日コツコツと繰り返すことで確実にスラップは速くなります。
詳しく解説していきますね。
どうしてスラップが速く弾けないのか??
スラップが速く弾けない理由は単純にして明解です。
技術とかの話以前の問題で、
単純に腕と手がスラップに慣れていないから

コレに尽きます。
もっと言うと「スラップに必要な筋肉が育っていない」と解釈しても良いでしょう。
スラップで大事なのは、
① 手首の回転 / 手と腕の使い方
② 一定のリズムを刻み続ける持久力
③ 速さに頭と身体が慣れること
この要素だと僕は思っています。
手首の回転はキモですが一朝一夕で身に付くものではないでしょう。
持久力に関しては言わずもがな。
速さに慣れるのも継続力が必要です。
大事なのは、
(まずは)同じフレーズを限界速度で弾き続けること

コレでオーケーだと思いますね。
先ほどの例で言えば、
『サム+サム+プル』(×2連)をひとかたまりとして速く弾く
僕の場合だと165BPMが破綻せず弾ける限界ということです。
皆さんはどうでしょうか??
初心者の方だと120BPMでもずーっと弾き続けるのはキツいと思いますよ。

10分程度でも良いので延々と繰り返しで同じフレーズをスラップしてみて下さい。
手首の回転を意識する。
ドラム(メトロノーム)のリズムを意識する。
ズレないように注意してみて下さいね。
高速スラップは『特技』の1つに過ぎない
普通にバンド活動をする上でテクニカルな超速スラップを多用する場面は極めて稀である。
僕はそう思います。
(バンドの方向性にもよりますが)
ベーシストがフロントマンを担う場面で有効になると言えますかね。
楽曲の入りのソロパフォーマンスだとか。
あるいは特定の楽曲のベースソロだとか。
そういう意味で、
プロのベーシストでも高速のスラップを苦手とする方は居るのでは??

こう思います。
必要の範囲内でスラップが使えれば十分――仕事に支障はない。
こういうケースでは「スラップが苦手」というベーシストの方も居るでしょうし。
ソレこそサスフォーのむうさんみたいにバリバリッとスラップをする方が珍しいです。
Suspended 4th 97.9Hz Bass Playthrough(YouTube.com)
(↑マジリスペクトです。超カッコイイので是非一度ご覧下さい)
僕は生粋のスラップ大好きっ子なので一生涯スラップを愛して止まないことでしょう。
ただし、ソレは『異質』な側のベーシストであるのは事実です。
スラップは1つの技術の側面に過ぎない。
ベースの役目はもっと奥が深い。
そういった意味も込めて、
ベース全体を楽しみつつ日々の中にスラップの修練も入れて欲しい

1時間の練習時間があるなら10分をスラップ高速化に使ってみる。
他にも色々とベースの魅力はありますからね。
ツーフィンガー、オクターブ奏法、スリーフィンガー、ハンマリング、プリング、ライトハンド奏法、等々。
スラップ以外でも無数に有効なテクニックはあります。
全体を育ててみて下さい。
結果として、
(筋肉や感覚が育って)いつの間に弾けるぞ……!?

こういったケースもあるかと思います。
様々な技法やアプローチに挑戦してみて下さいね。

まとめ
いかがでしょうか?
今回は「速いスラップを弾くためには?」というテーマで記事を書いてみました。
必要なことは、
淡々と同じ演奏を続ける継続力と忍耐力(気長に育てる)
こういった意思だと思います。
5分でも10分でも同じフレーズを限界領域で弾き続ける。
120BPMすら無理だったものも続けることで165BPMまで到達できるものです。
(証人は僕自身ですね)
継続は力なり。
スラップに限らず全般に言えることですよ。
実践してみて下さいね。
ご精読ありがとうございましたっ。
ではではー!!