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【解説】小説の比喩表現の使い方 | 例文を含めて5つの手法を紹介します

ましゅ / MaSu GAR
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脱・初心者の技法としてもおすすめです

小説の比喩表現とは物事を直接述べるのではなく比喩的な表現を用いる手法のことです。

こう述べると「難しそう……」という印象ですが我々は日常生活の中でたくさんの比喩表現に出会っているはずですよ。

『彼の笑顔は太陽のように輝いていた』

コレだって立派な比喩表現ですからね。

こうした手法を用いることで、

① 読者がより豊かなイメージを持つことができる

② 感情や感覚を鮮明に伝えることができる

こうした効果がありますね。

要するに「立体感(リアリティ)」が出るという表現でも良いでしょう。

「(自分の文章が)ペラいな~……」

と、思う際には是非使ってみて下さい。

僕自身も常々そう思いつつ色々と試行錯誤していますよ。

今回は全部で5種類の比喩表現を持ってきてみました。

詳しく解説していきましょう。

暗喩(隠喩) / メタファー

暗喩(隠喩)とはある事象を直接的な言い回しで比喩表現することを指します。

上記で『彼の笑顔は太陽のように輝いていた』という例文を出しましたがコレは直喩(後述)という技法になりますね。

暗喩を使うと、

『彼の笑顔は太陽だった

こういった直接的な表現方法になります。

笑顔という現象を太陽という物質で直接的に表現する。

~のように、まるで~、と言った表現を使わないということですね。

コレが暗喩(隠喩)――英語ではメタファー(metaphor)なんて呼ばれたりもしますよ。

直喩 / シミリー

コチラの直喩の方が一般的――というか分かりやすいという印象ですね。

ある事象に対して「~のようだ」「~みたいだ」「まるで~」等々の言葉を付けて表現する技法です。

喩え(たとえ)であることを明確に主張しているので喩という訳です。

直喩の文章の例としては、

『彼の笑顔は太陽のように輝いていた』

~のように、という表現で直喩を用いています。

僕の印象では「比較的に使いやすいかな??」という感想ですね。

小説の中でもサクッと採用しやすいと思います。

ちなみに英語ではシミリー(simile)なんて呼ばれたりしています。

擬人法

擬人法は非人間的なものを人間的に表現する技法のことです。

人間でない存在に人間の特性や行動を持たせて表現する。

こういった手法を用いることで読者がストーリーやキャラクターに親しみやすくなる。

こんな狙いがあります。

擬人法の例文としては、

が歌うように吹いていた』

風という非人間が歌うという表現で擬人化していますよね。

物語を描く上で文章の深みが増しますよ。

味がある。

こういった表現をしても良いでしょう。

誇張法

誇張法はある事象に対して大げさに表現することでインパクトを強めるというメリットがあります。

コレは例文を見て貰うと顕著で、

100万回も言ったのに聞いてくれない!!』

実際は100万回も口にするなんて絶対に不可能ですよね。

こうした手法を使うことで文章に対して強調を与えることができます。

主に地の文ではなく会話文の方で活きる印象ですかね。

キャラクターの言動にリアリティを持たせることができますよ。

換喩

換喩とはある事象を表現する上で関連する別のもので表現するという比喩の1つです。

分かりやすい例文を示すとすると、

ペンよりも強し』

こんな感じでペン頭脳(知識)のことで腕力(武力)のことを指していますよね。

こうした別の物事に置き換えて(特性を使って)文章の表現の幅を持たせる。

コレも文章の中に深みを生み出すには必須な技術と言えますね。

知識は使ってこそ活きるもの

こうして僕の知っている比喩表現の5つをご紹介してみた訳ですが、

知識として持っているだけでは意味を成さない

コレは事実としてありますよ。

大事なのは、

こうした知識を持った上で実際の執筆を行う!!

暗喩・直喩・擬人法・誇張法・換喩は自分の作品で使う(当てはめてみる)ことで初めて意図と価値が見えてくるもの。

実際の執筆であるのですが、

「サラッと書いてみたけどなんかバシッと決まらないな~……」

こういった時に表現方法を変えるという手法は有効だったりします。

『彼の笑顔はとても明るかった』

こういう表現でも文章としては成立しますし読みやすいでしょう。

しかし、

『彼の笑顔は太陽のように輝いていた』

こうした表現に変えることで作品の見え方も少し違ったりしてきます。

多用をすれば「回りくどい」や「うっとうしい」という感想もあるでしょうし。

採用が少なければ「薄い」や「安直」といった感想を持たれることもあるでしょう。

比喩表現に限らず表現技法はバランスが要です。

使いすぎず使わなすぎず――作家としての個性を示すところ。

上手く扱ってみて下さいね。

参考になったら嬉しいです。

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まとめ

いかがでしょうか?

今回は「小説の比喩表現の使い方」として5つの手法を紹介してみました。

具体的には、

① 暗喩(隠喩)

② 直喩

③ 擬人法

④ 誇張法

⑤ 換喩

暗喩と直喩は名前からのイメージが難しいかもですね 笑

ですが、他の3種については名前の通りです。

比喩であることを表向きにしないのが暗喩(隠喩)

比喩であることを表向きにするのが直喩

こうした覚え方で良いと思いますよ。

参考にどうぞ~っです。

ご精読ありがとうございましたっ。

ではではー!!

ABOUT ME
MaSu GAR
MaSu GAR
小説家&ベーシスト
Web小説家歴7年。ベーシスト歴16年。近年は本腰を入れてコンテストや公募に挑戦中。ソロベーシストとしてYouTubeでも活動している。『継続力』こそが最大の強み。
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